ピルが高くてやめたいと思ったらどうする?安く購入する方法・やめるタイミングや注意点

ピルは毎月3,000円近くかかるため、思うような効果が得られない場合は「高いからやめたい」と悩んでしまうかもしれません。

しかし、保険適用のピルを選ぶことで、ピルの値段を毎月1000円程度に抑えられます

たとえば、東京オンラインクリニックであれば、いちばん安いピル「フリウェル配合錠」が月額1,040円で処方可能です。

ピルには「生理痛を緩和させるもの」や「避妊効果の強いもの」だけでなく、実は「副作用が出にくいもの」など複数あり、自分に合った種類のピルを探すことが大切です。

「ピルが高くてやめたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。

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商品名東京オンラインリニックエニピルスマルナ
トリキュラー
(1シート)
2,150円(税込)2,563円(税込)2,380円(税込)
アンジュ
(1シート)
2,450円(税込)2,563円(税込)2,780円(税込)
ラベルフィーユ
(1シート)
2,100円(税込)2,563円(税込)2,380円(税込)
ファボワール
(1シート)
2,300円(税込)2,563円(税込)2,380円(税込)
マーベロン
(1シート)
2,500円(税込)2,563円(税込)2,780円(税込)
薬の配送(料金)350円550円550円
公式サイト
目次

避妊目的の低用量ピルは保険適用外で月額3,000円前後が相場

低用量ピルを避妊目的で服用する場合、残念ながら健康保険は適用されません。健康保険は病気や怪我の治療をサポートするための制度であり、避妊はこれに該当しないためです。

そのため、避妊目的で低用量ピルを服用する場合は、医療費は全額自己負担であり、月額3,000円前後が相場となります。

保険が適用されないピル一覧

避妊目的で使用される低用量ピル(OC)には、さまざまな種類があります。これらのピルは、黄体ホルモンの種類や含有量が異なり、それぞれ特徴があります。

現在ピルを服用している方は、お手持ちの「お薬手帳」でピルの名前を確認してみてください。 もし、お薬手帳に書かれているピルの名前が、以下の表に当てはまる場合、保険適用外のピルである可能性が高いです。

保険適用外の可能性が高いピル
  • アンジュ
  • シンフェーズ
  • トリキュラー
  • ラベルフィーユ
  • マーベロン
  • ファボワール

これらのピルは、避妊効果に加えて、生理痛やPMS(月経前症候群)の緩和、ニキビ改善といった副次的な効果も期待できます。

しかし、生理痛・PMSの緩和効果はあくまで副次的なものであり、主な目的は避妊となります。どのピルが自分に合っているかは、医師に相談して決めるようにしましょう。

治療を目的とするピルは保険が適用され月額1,000円が相場

月経困難症子宮内膜症といった「疾患の治療」を目的としてピルを服用する場合、健康保険が適用されます。そのため、医療費の自己負担額は3割となり、月額わずか1,000円程度でピルを処方してもらえます。

たとえば、東京オンラインクリニックであれば、いちばん安いピル「フリウェル配合錠」が月額1,040円で処方可能です。

ただし、保険適用となるには、医師の診断に基づき、あくまで「月経困難症」のような治療を目的とした処方でないといけません。ピルの種類や服用方法についても、医師の指示に従うようにしましょう。

保険が適用されるピル一覧

保険が適用される低用量ピル(LEP)には、ルナベルLDとフリウェルLDがあります。ルナベル配合錠LDのジェネリック医薬品が、フリウェル配合錠LDになります。ジェネリック医薬品の方が、ピル代は安く抑えられます

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ピルの種類保険適用薬剤名特徴
低用量ピル・ルナベルLD
・フリウェルLD
・月経困難症の治療薬
・経血量を減らす
・生理痛の緩和
超低用量ピル・ヤーズ
・ドロエチ
・ヤーズフレックス
・ルナベルULD
・フリウェルULD
・副作用が少ない
・ホルモンの量が少ない

超低用量ピルは、低用量ピルよりホルモン量が少ないのが特徴で、子宮内膜症の治療に用いられます。服用することで、生理痛の緩和やPMS(月経前症候群)の改善はもちろん、ニキビや肌荒れの予防も期待できます。

ピルを保険適用で処方してもらう条件は?

「月経困難症」の治療を目的とすることが前提ですが、ほかにも保険医療機関を受診したり、保険証を提示したりすることが必要です。

ピルを保険適用で処方してもらう条件
  • 月経困難症の症状がある
  • 保険医療機関を受診する
  • 保険証を提示する
  • 月経困難症の診断を受ける

また、医師に「月経困難症」だと診断してもらったうえで、ピルを保険適用してもらうことが大切です。

月経困難症の症状がある

月経困難症とは、生理の直前や期間中に起こる、さまざまな不快な症状のことです。具体的には、以下のような症状が挙げられます。

月経困難症の主な症状
  • 頭痛
  • 下痢
  • お腹・腰の痛み
  • だるさ・疲れやすさ
  • イライラ感・情緒不安定
  • 食欲が急激に増える・減る

これらの症状は、日常生活に支障をきたすほど重症な場合もあれば、軽度で我慢できる程度の場合もあります。しかし、軽度であっても月経困難症と診断されれば、保険適用でピルを処方してもらえる可能性があります。

月経期間中に何らかの不快な症状がある場合は、自己判断せずに、まずは医師に相談してみるのがおすすめです。

保険医療機関を受診する

ピルの処方を保険適用で受けるためには「保険医療機関」を受診する必要があります。保険医療機関とは、健康保険法に基づいて指定された医療機関のことです。

一般的な病院やクリニックの多くは保険医療機関に指定されていますが、産婦人科の中には、自由診療のみを取り扱うクリニックも存在します。

自由診療のクリニックでは、保険証を提示しても保険適用を受けることができませんので注意が必要です。

受診を検討している産婦人科が保険医療機関であるかどうかは、事前に医療機関のWebサイトを確認したり、電話で問い合わせたりすることで確認できます。

保険証を提示する

保険医療機関を受診する際には、必ず保険証を提示しましょう。保険証は、健康保険に加入していることを証明する大切な書類です。保険証を提示することで、医療費の自己負担額が3割に軽減されます。

保険証を忘れてしまった場合でも、後日、医療機関に保険証を提示することで、払い戻しを受けることができます。

ただし、医療機関によっては、払い戻し手続きに対応していない場合もありますので、事前に確認しておくようにしましょう。

月経困難症の診断を受ける

ピルを保険適用で処方してもらうためには、医師による「月経困難症の診断」を受ける必要があります。月経困難症は問診や内診、超音波検査などによって、診断されることが一般的です。

問診では、生理痛の程度や症状、生理周期などについて詳しく聞かれます。また、内診では、子宮や卵巣の状態を確認します。場合によっては超音波検査が必要となり、子宮や卵巣の異常がないかどうかを確認します。

これらの検査の結果によって、医師が月経困難症であるかどうかを診断します。月経困難症と診断された場合は、医師から適切な治療法について説明を受け、ピルの処方を受けることができます。

ピルをやめてしまった人の理由は?

毎月かかるピル代の高さはもちろん、通院代を負担に感じ、やめてしまう人も多いです。ほかにも、つぎのような理由が多く挙げられます。

ピルをやめてしまった人のよくある理由
  • ピル代や通院代が高い
  • 副作用がつらい
  • ピルを飲み忘れる
  • 妊娠を考え始めた

吐き気や頭痛などの副作用がつらかったり、ピルを飲み忘れることが多かったりすると、服用を続けることに、必要性を感じないかもしれません。

また、妊娠を考えるようになってピルをやめる人も見受けられます。

ピル代や通院代が高い

ピルは継続的に服用する必要があるため、毎月のピル代や定期的な通院代がかかります。

とくに、避妊目的でピルを服用する場合は保険適用とならないため、医療費は全額自己負担となります。そのため、経済的な負担が大きいと感じ、服用を中断してしまう人がいます。

オンライン診療を利用することで、通院の手間や時間を省くことができますが、診察料や配送料などは省けません。費用を抑えるためには、複数のオンライン診療サービスを比較検討することが大切です。

副作用がつらい

ピルには、吐き気、頭痛、むくみ、体重増加、不正出血など、さまざまな副作用があります。

これらの副作用には個人差があり、症状の程度もさまざまとは言え、日常生活に支障をきたす場合は、服用を中断してしまうかもしれません。

副作用が気になる場合は、ピルの種類を「副作用の出にくい三相性」のピルに変更することで、症状を軽減できる場合があります。

ピルを飲み忘れる

基本的にピルは、毎日決まった時間に服用する必要があります。しかし、仕事や学校、プライベートなどで忙しい毎日を送っていると、ついつい飲み忘れてしまうことがあります。

飲み忘れが続くと、避妊効果が低下したり、不正出血が起こったりする可能性があり、良い状態とは言えません。

飲み忘れを防ぐためには、スマートフォンのアラームを設定したり、ピルケースを利用したりするなど、工夫することが大切です。

妊娠を考え始めた

将来的に妊娠を考えはじめたのなら、ピルの服用を中断する必要があります。ピルの服用を中断すると、排卵が再開し、妊娠が可能になります。

ピルの服用を中断する時期については、医師と相談し、計画的に進めましょう。

ピルをやめるとどうなる?

ピルをやめると生理周期が変化するだけでなく、生理痛や経血量が戻ると言われています。

ピルをやめるとどうなる?
  • 生理周期が変化する
  • 生理痛や経血量が戻る
  • ニキビ・肌荒れしやすくなる
  • 子宮内膜症などの病気を防ぎにくい

また、ホルモンバランスが変わるため、ニキビ・肌荒れが起こる場合もあります。ピルを飲んでいる間に防げていた、子宮内膜症などの病気が進行する可能性も考えられるでしょう。

生理周期が変化する

ピルは主に2種類の女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)が含まれており、体内のホルモンバランスをコントロールしています。そのため、一定の周期で子宮内膜が剥がれ落ち、規則正しい周期で生理がおこる仕組みです。

しかし、ピルをやめると、体はピルからのホルモン供給がなくなり、自身のホルモンバランスで生理周期をコントロールしようとします。脳や卵巣が再び連携してホルモンを分泌し、排卵を再開するまでに時間がかかる場合もあります。

もともと生理不順だった人は、ピルの服用をやめると、元の不順な状態に戻ってしまうため、生理周期の変化を感じやすいかもしれません。

生理痛や経血量が戻る

ピルを飲んでいる間、からだは「妊娠している」と勘違いして、生理痛や経血量が抑えられていますが、ピルをやめると、その状態が元に戻ってしまいます

生理痛の原因になる「プロスタグランジン」という痛み物質は、通常、子宮の内側の壁(子宮内膜)にたくさんあります。[1]

ピルを飲んでいると、からだは妊娠の準備をしないので、子宮内膜は薄いまま。だから、痛み物質であるプロスタグランジンもあまり作られません。剥がれ落ちる子宮内膜も少ないので、経血の量も少なくなります。

ところが、ピルをやめると、からだは受精卵が着床しやすいように、子宮内膜を厚くしようとします。

その結果、子宮内膜の中に痛み物質が増えて、生理痛がひどくなったり、剥がれ落ちる子宮内膜の量が増えて、経血量が多くなったりするのです。

ニキビ・肌荒れしやすくなる

ピルには、男性ホルモンの働きを抑える効果があるため、肌の調子を整えて、毛穴が詰まるのを防ぎ、ニキビや肌荒れを改善する効果があります。[2]

女性であっても、卵巣や副腎で男性ホルモンが少しだけつくられています。男性ホルモンは、皮脂をたくさん出す性質があるので、ニキビの原因になると言われています。

そのため、ピルの服用をやめると、男性ホルモンの影響が強くなり、ニキビや肌荒れしやすくなることがあります。

子宮内膜症などの病気を防ぎにくい

子宮内膜症とは通常、子宮の内側にしかないはずの子宮内膜が、子宮以外の場所(卵巣、腹膜など)にできてしまう病気です。

ピルには、子宮内膜症の組織が大きくなるのを抑えたり、炎症を鎮めたりする効果があると考えられています。[3]

しかし、ピルの服用をやめると、これらの効果がなくなり、子宮内膜症が進行する恐れがあります。

ピルをやめる前に知っておきたいこと

ピルの副作用がつらくて、服用を続けるのが難しいと感じていますか?実は、ピルの副作用は、自然に和らいでいくので安心してください

ほかにも、ピルをやめる前に知っておいてほしいことは、次のようなものがあります。

ピルをやめる前に知っておきたいこと
  • 副作用は自然にやわらぐ
  • シートの途中でやめてもOK
  • 自分に合った種類のピルを探す
  • 保険が適用されるピルを検討する
  • 何度もやめたり再開したりしない

ピルがシートの途中であっても、服用をやめて、自分に合った種類に切り替えることはOKです。その場合は、ぜひ保険が適用されるピルを検討して、少しでも安く処方してもらいましょう。

また、ピルを何度もやめたり再開したりするのは危険だと言われています。事前にリスクを知って、安全にピルと付き合いましょう。

副作用は自然にやわらぐ

ピルを飲み始めてから最初の1〜3ヶ月間は、体がホルモンバランスの変化に慣れていないため、副作用が出やすい時期です。よくある副作用には、次のものがあります。

ピルのよくある副作用
  • 吐き気
  • 頭痛
  • 腹痛
  • 不正出血
  • 乳房の張りや痛み

ほとんどの副作用は自然に治まりますが、まれに、症状が強く、日常生活に支障をきたすような場合は、医師に相談することが大切です。

ピルの種類を変更したり、別の治療法を検討したりするなど、適切に対処してくれます。

ただし、激しい頭痛や足の激痛や腫れ、呼吸困難などの症状が現れた場合は、血栓症が疑われる場合もあります。すぐに医療機関を受診し、医師の診察を受けてください

シートの途中でやめてもOK

ピルをやめる場合、シートの途中でやめても大きな問題が起こるわけではありません。しかし、いくつか注意点があります。

シートの途中でやめるときの注意点
  • 不正出血が起こりやすい
  • 生理周期が乱れる可能性
  • 避妊効果がなくなる

ホルモンバランスが急激に変化するため、不正出血が起こりやすくなります。安定していた生理周期も乱れ、次の生理がいつ来るか予測しにくいかもしれません。

また、ピルをやめた時点から避妊効果はなくなるため、妊娠を希望しない場合は、他の避妊方法(コンドームなど)を使用してください。

できる限り、シートを飲み切って、休薬期間に入ってからピルの服用をやめるのがおすすめです。

自分に合った種類のピルを探す

副作用で悩んでいる場合、ピルをやめる前に、自分に合った種類のピルを探してみるのも一つの方法です。ピルには、世代や相性(そうせい)があり、人によって合うピルと合わないピルがあります。

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種類ピル名特徴おすすめの人
第一世代/一相性・ルナベル配合錠LD
・フリウェル配合錠LD
・同じ量のホルモンが入っている
・成分が一定に保たれている
・初めてピルを使う人
・飲み忘れが多い人
・ニキビや肌荒れを改善したい人
第二世代/三相性・トリキュラー
・ラベルフィーユ
・アンジュ
・不正出血が少ない
・生理周期が安定しやすい
・避妊目的の人
・生理不順の人
第三世代/一相性・マーベロン
・ファボワール
・1週間ごとにホルモンの量が変わる
・体のホルモンバランスに近い変化をする
・副作用を抑えたい人
・自然なホルモンバランスを保ちたい人

一相性(いっそうせい)のピルは、1シートのピル全てに、同じ量のホルモンが入っているため、成分が一定に保たれています。毎日1錠ずつ飲めばいいので、使い方がシンプルです。

一方で、三相性(さんそうせい)のピルは、1週間ごとにホルモンの量が異なるため、体のホルモンバランスに近い変化をします。からだがホルモンの変化に慣れやすく、副作用が少ないことが特徴です。

保険が適用されるピルを検討する

月経困難症や子宮内膜症などの「治療を目的」とするピルであれば、保険が適用され、自己負担3割で処方してもらえます。

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ピルの種類保険適用薬剤名特徴
低用量ピル・ルナベルLD
・フリウェルLD
・月経困難症の治療薬
・経血量を減らす
・生理痛の緩和
超低用量ピル・ヤーズ
・ドロエチ
・ヤーズフレックス
・ルナベルULD
・フリウェルULD
・副作用が少ない
・ホルモンの量が少ない

何度もやめたり再開したりしない

ピルの服用を何度もやめたり再開したりすることは、体にとって負担になる可能性があります。とくに、ピルの服用を4週間以上中断して、再度ピルを服用した場合、血栓症のリスクが高くなることが報告されています[4]

ピルの服用をやめるかどうかは、慎重に検討し、安易にやめたり再開したりしないようにしましょう。

ピルの服用について不安なことや疑問点がある場合は、医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

目的に合ったピルを探し、なるべく安く処方してもらいましょう

低用量ピルは、避妊だけでなく、月経困難症の治療やPMSの緩和など、様々な目的で使用される便利な薬です。しかし、ピルの種類や購入方法によっては、費用が高くなってしまうこともあります。

ピルを安く処方してもらうポイント
  • 治療目的の場合は、保険適用となるピルを検討する
  • 避妊目的の場合は、オンライン診療でまとめ買いがお得

低用量ピルをできるだけ安く、そして自分に合った種類を手に入れてくださいね。

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