ツラいPMSはピルで改善できる?おすすめの種類やいつまで続けるのかを解説
生理前になるとイライラが止まらない、むくみもひどいし気分が沈む、何もやる気が出ない……。こうした症状はPMS(月経前症候群) と呼ばれ、多くの女性が悩まされています。
PMSは毎月のことだから我慢するしかないと思っていませんか?
ピルは「避妊目的の薬」と思われがちですが、実はPMSの症状をやわらげる治療薬としても使われています。
日本産婦人科学会のガイドラインでも、低用量ピルはPMSの改善に有効であるとされており、排卵を抑えてホルモンの変動を穏やかにし、PMSの原因とされるホルモンバランスの乱れを整えます。
この記事ではPMSはピルで本当に改善できるのか、その理由や症状に合ったピルの種類、いつまでピルを続けるのかまで詳しく解説します。
毎月のPMSに振り回されてつらいと感じている方は、ぜひ最後までお読みください。
商品名 | エニピル | ピル特急便 | ピルエクスプレス |
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ピルの種類 | ・低用量ピル ・中容量ピル ・アフターピル | ・アフターピル | ・アフターピル |
値段 | 低用量ピル:初回1,848円~ | 10,978円 | 10,978円 |
中用量ピル:4,378円 | |||
アフターピル:10,978円 | |||
診察時間 | 24時間 | 24時間 | 24時間 |
お急ぎ便対応エリア ※アフターピルのみ、16:30までの購入で別途6,600円が発生 | ・東京都 ・神奈川県 | ・東京都(23区のみ) | ・東京都(23区のみ) |
公式サイト |
PMS(月経前症候群)はピルで改善できる?
ピルによって、生理前のイライラや気分の変動、やる気が起きない等のPMS症状を改善できます。
PMS(月経前症候群)は排卵後の女性ホルモンの変動が原因で、気分の落ち込みやイライラ、体のだるさなど、さまざまな症状を引き起こします。
ピルを服用することで排卵そのものを止め、ホルモンの変動をゆるやかにするため、PMSの症状をやわらげる効果が期待できるのです。ピルを飲むとホルモンバランスが整うため、心も体もラクになるでしょう。
PMSに悩んでいる方は毎月の不調を和らげる一つの方法として、ピルの服用を考えてみませんか。ただしPMSの症状や体質には個人差があります。ピルを検討する際はまず医師に相談し、自分に合った治療法を見つけましょう。
PMS症状におすすめのピルの種類
PMSの症状を和らげるためには、自分の症状に合ったピルを選ぶことが大切です。
- イライラや気分の落ち込みがなどの情緒不安定が強く出る場合
- むくみや胸の張りが気になる場合
上記のようにPMSの症状にも個人差が大きいため、自分に合うピルも人によって異なります。ここでは、PMSの症状ごとにおすすめのピルを紹介します。
PMSに効くピルの種類と特徴
ピルには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類のホルモンが含まれています。PMSの改善には、エストロゲンの量によって低用量ピルと超低用量ピルに分かれます。
どちらも排卵を抑えてホルモンの変動を安定させることで、PMSの症状をやわらげる働きを持ちます。さらに配合される黄体ホルモンの種類により、それぞれ効果が期待できる症状が異なります。
以下の表で、PMSの症状ごとにおすすめのピルを紹介します。
PMSの症状 | 代表的なおすすめのピルの種類 | ピルの種類(超低用量ピル/低用量ピル) |
---|---|---|
メンタルが不安定・情緒不安定 | ・ヤーズ/ヤーズフレックス ・ドロエチ配合錠 ・ルナベルULD ・フリウェルULD | 超低用量ピル |
・ルナベルLD ・フリウェルLD | 低用量ピル | |
乳房痛・浮腫・体重増加 | ・ヤーズ/ヤーズフレックス ・ドロエチ配合錠 ・ルナベルULD ・フリウェルULD | 超低用量ピル |
・ファボワール ・ラベフィーユ ・トリキュラー ・アンジュ ・マーベロン ・ルナベルLD ・フリウェルLD | 低用量ピル |
ドロスピレノン配合のピルは、生理前のイライラや気分の落ち込みなどのメンタル面の症状に効果があるとされています。
特に、生理前に感情のコントロールが難しくなるPMDD*に対して有効とされ、アメリカでは治療薬として承認されています。PMSの心の不調がつらい方は、ドロスピレノン配合のピルを選ぶと改善が期待できるでしょう。
PMDD*:生理前不機嫌性障害。生理前の心の症状(イライラ、気分の落ち込み、集中力の低下、不安感など)が強い場合はPMDDと呼ばれる。
飲む前に知っておきたい注意点とピルの副作用
ピルを飲み始めると、体が慣れるまでの間、一時的に副作用が出ることがあります。
飲み始めによくみられる副作用 | ・吐き気やむくみ ・頭痛 ・胸の張りなど | ほとんどの場合1ヶ月程度で落ち着くとされている |
---|---|---|
めったにみられないが注意したい特に副作用 | ・激しい足の痛み ・視界の異常 ・言葉が出にくい ・激しい頭痛 | すぐに医療機関を受診する |
飲み始めに副作用が出ることは珍しくないため、自己判断で中断せず、様子を見ながら続けましょう。
ただし上記の表にある「めったにみられないが特に注意したい副作用」の症状がみられた場合、血栓症と呼ばれる重篤な副作用の可能性があるため、注意が必要です。
またPMSの改善を目的としてピルを服用する方の中には、ニキビや生理痛の軽減を期待する方も多いですが、これらはPMSとは別の「月経困難症」に分類されます。
しかしピルは月経困難症にも効果があるため、生理痛やニキビが気になる方にもメリットがあります。
副作用が心配な場合は事前に医師と相談し、自分に合ったピルを選ぶことが大切です。
エニピルでは吐き気や頭痛など初期にみられる副作用に対して、副作用対策セットの販売もあります。また服用後の相談を24時間受け付けているため、安心して服用を続けられるでしょう。
PMSとは何?月経前症候群の代表的な症状と原因
PMS(月経前症候群)とは、生理が始まる3〜10日前からあらわれる心や体の不調のことです。日本人女性の70〜80%が経験しているといわれています。
その中でも約5%の人は日常生活に支障をきたすほどの重い症状を抱えていると言われています。またPMSは特に思春期の女性に多く、生理が始まると自然に軽くなるのが特徴です。
PMSでよく見られる症状
PMSの症状は下記の表のように心の不調と体の不調に分けられます。中には症状がひどく、仕事や学校に行けない方もいます。
分類 | 主な症状 |
---|---|
心の症状 | ・情緒不安定 ・イライラ ・抑うつ(気分の落ち込み) ・不安 ・眠れない / 眠気が強くなる(睡眠障害) ・集中力の低下 ・やる気が出ない |
体の症状 | ・のぼせ ・めまい ・だるさ(倦怠感) ・食欲の変化(偏食 ・過食) ・頭痛 ・腹痛 ・腰痛 ・むくみ ・お腹や乳房の張り ・便秘 |
PMSの原因
PMSのはっきりとした原因は分かっていませんが、主に女性ホルモンの変動が大きく関係していると考えられています。
女性の体は、生理周期に合わせてエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類のホルモンが増減します。
特に生理前になるとみられるのが、これらのホルモンの急激な減少です。その影響でホルモンバランスが乱れ、気分の落ち込みやイライラが起こりやすくなるのです。
また脳内ホルモンであるセロトニンも影響を受けるため、ストレスや生活習慣などの要因が重なることで、PMSの症状が悪化します。
なお、生理が始まってからの腹痛やむくみは「月経困難症」とされ、PMSとは区別されます。
PMS対策の低用量ピルで避妊効果がないものは?
一般的な低用量ピルは避妊効果を持っていますが、超低用量ピルは避妊効果が期待できない場合があります。ただし海外では超低用量ピルが避妊目的で使用されるケースもあり、完全に避妊効果がゼロとは言い切れません。
PMSの症状を改善するためにピルを飲みたいけれど「避妊効果のないものを選びたい」という方もいるかもしれません。妊娠を希望している人や、単にPMSの症状を緩和したいだけの人にとっては、避妊を目的としないピルを選ぶことが重要です。
PMS対策としてピルを服用したいけれど妊娠も希望しているという場合は、自己判断せずに必ず医師に相談することが大切です。どのピルが自分に合っているのか、また服用の目的に合っているのかを確認したうえで治療を進めましょう。
やめるタイミングがわからない…PMSでピルはいつまで飲む?
PMSの症状を軽減するためにピルを服用していると「いつまで飲み続けるべきなのか?」「年齢が上がっても続けて大丈夫?」と疑問に思う方も多いでしょう。ピルは飲み始めると効果を実感しやすいため、やめるタイミングを見極めるのが難しく感じるかもしれません。
低用量ピルは基本的に長期間服用しても問題はありませんが、年齢や体調によって適切なタイミングでの中止が推奨されます。特に40代以降は、血栓症リスクの上昇や閉経の影響を考慮しながら、服用を続けるかどうか判断する必要があります。
ここではピルをいつまで飲むべきか、40代以降も服用できるのかについて詳しく解説します。
ピルはいつまで飲み続けるべき?
ピルを「いつまで飲み続けるべきか」に明確な決まりはありません。PMSの症状緩和や生理周期の安定など、目的に応じて継続できます。
ただし服用をやめると排卵が再開し、PMSの症状が戻る可能性があります。「いつまで飲むか」はご自身の症状の程度やライフステージに応じて見直すことが大切です。
例えば、以下のようなタイミングがピルを飲み続けるかどうかを見直す目安になるでしょう。
- 妊娠を考え始めたとき(排卵を再開させる必要があるため)
- PMS症状が軽減し、様子を見たいと感じたとき
- 35歳を過ぎ、血栓症リスクを再評価したいとき
- 副作用や体調の変化が気になるとき
ピルの服用は長期間でも問題なく、やめれば妊娠・出産にも影響はありません。 ただし35歳以上では血栓症リスクが上昇するため、定期的な健康チェックが必要です。
ピルの服用は、定期的に専門の医療機関で相談しながら「今の自分に合った服用のしかた」を見直していくことがポイントです。
PMSでピルは40代になっても飲める?
低用量ピルは、閉経近く(45歳くらい)まで長く服用できる薬です。40代以降では肥満でないことや血圧が正常である、喫煙していない等、健康状態に問題がなければ低用量ピルの服用が可能です。
特にPMSが重い場合や、生理周期を安定させたい場合は40代でもピルを続けることで快適に過ごせるでしょう。
しかし40代後半から50代にかけては、ピルの継続を見直すタイミングであると言えます。閉経が近づくにつれ、ピル服用中に気をつけたい血栓症や心血管疾患のリスクが高まるためです。
ある研究によると、50歳以上の女性が低用量ピルを使用した場合、血栓症のリスクが6.3倍に増加することが示されています。このため、閉経前であっても50歳以降のピルの服用は推奨されていません。
また35歳以上の喫煙者は、原則ピルの服用ができません。喫煙本数が多いほど、心血管疾患のリスクがさらに高まるためです。35歳以上で喫煙習慣がある場合は、低用量ピル以外のPMS治療の検討が必要です。
エニピルでは45歳以降の方や喫煙されている方に向けて、血栓症のリスクが低い「ミニピル」の処方も行っております。
ピルを飲んでいてもPMSが改善しない場合の対処法
以前からPMS対策としてピルを服用している方の中には、飲んでいるのに改善しない、以前は効いていたのに効果を感じなくなった……と悩むことがあるかもしれません。
PMSへの効果が実感できない、または徐々に弱まってきたと感じる場合、体質やホルモンバランスの変化、ピルの種類が合っていないなど、さまざまな要因が考えられます。
ここでは、ピルを飲んでいてもPMSが改善しない理由や、対処法について詳しく解説します。
ピルを飲んでてもPMSに効かないケースとは?
ピルを飲んでいてもPMSが改善しない場合、主に下記にあげた原因が考えられます。
- 服用初期でホルモンバランスが安定していない
- 飲み忘れや服用時間のバラつきがある
- ピルが体質に合っていない
たとえばピルの服用を始めてから1〜2ヶ月程度は、まだ体内のホルモンが安定しておらず、症状の改善を実感しにくいことがあります。
またピルを飲み忘れていたり自分で調節していたりしても効果は安定しません。ピルは指示通りにきちんと飲むことで効果を発揮します。
ピルの種類が体質に合っていないことも効果を感じられない原因の一つです。ピルの中でもホルモンの種類や配合バランスは、製品によって異なります。
PMSの症状によっては別のピルへの変更で症状が改善する場合もあるでしょう。
低用量ピルの効果が十分にあらわれるまでには数ヶ月かかることもあります。効かないと感じてもすぐに自己判断でやめたり調整したりせず、必ず医師に相談しましょう。
継続している低用量ピルが効かなくなってきた原因は?
低用量ピルを続けていても、ピルが効かなくなってきたと感じる原因には、年齢や産後によるホルモンバランスの変化、ストレスや生活習慣の変化などがあります。
たとえば産後や年齢を重ねたことによってホルモンの分泌量やバランスに変化が起こるため、今まで効果があったピルが合わなくなったと感じる方もいます。
また「ピルを長期間飲み続けると耐性がつくのでは?」と心配する方もいますが、低用量ピルに対して薬剤耐性ができることは基本的にはありません。
ただしストレスや生活習慣の変化、加齢などによってPMSの症状が強くなる可能性はあります。
ピルが効かなくなってきた……と感じる場合、他の種類への変更等も含め、医療機関で相談してみましょう。
ピルを飲んでるのにPMSがひどい場合の対処法
ピルが効かないと感じる場合、ピルの種類を変えたり他の薬を併用したりすることで、症状が改善する可能性があります。
ピルにはさまざまな種類があり、含まれるエストロゲンとプロゲステロンの種類や量が異なります。PMSの症状に合わせてピルを選ぶことで、より効果的に症状を抑えられるでしょう。
またピル以外の方法として、抗うつ薬や漢方薬、浮腫みがひどい場合には利尿薬などの併用も一つの選択肢です。 ピルだけでは改善しにくい症状に対して補助的に用いられることもあります。ピルを飲んでいるのに、PMSがひどいと感じるときは、早めに医師に相談しましょう。
PMS対策では、生活習慣の改善も重要なポイントです。運動やバランスの良い食事、睡眠時間の確保を意識することでホルモンバランスが整いやすくなり、PMSの症状をやわらげられます。生活習慣の具体的な改善方法については、次の章で詳しく解説します。
ピル以外のPMS対策も知っておこう
PMSの症状をやわらげる方法は、ピルの服用以外にもいくつかあります。日常生活の工夫次第では、生理前のツラい時期を少しでもラクに過ごせるようになります。
ピルを飲んでいる人もそうでない人も、自分に合った方法から取り入れてみましょう。
日常生活でできるPMS対策
食事の工夫でホルモンバランスを整えることができます。小さな習慣を積み重ねることで、PMSの症状をやわらげられます。まずは続けやすいものから試してみましょう。
食生活の改善 | 食物繊維を多く摂る (玄米・全粒粉パン・野菜など) |
---|---|
カルシウム・マグネシウム・ビタミンB6・亜鉛を積極的に摂取 (乳製品・ナッツ・魚・バナナなど) | |
大豆イソフラボンを多く含む食べものを積極的に摂取 (納豆・豆腐・豆乳など) | |
カフェイン・糖質・アルコールを控える | |
軽い運動とストレスケア | ・心地よい程度のストレッチをする ・好きな香りを嗅ぐ ・リラックスする時間を作る ・むくみが気になるときは軽くマッサージをする |
ピル以外の薬を用いたPMS対策
ピル以外で使われる薬は主に以下のものです。
- SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
- 漢方(加味逍遥散、当帰芍薬散、桂枝茯苓丸、抑肝散など)
- 痛みに対して鎮痛薬、むくみに利尿薬など
- PMSの精神的な症状は、脳内のセロトニン不足が関係していると考えられています。
SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)はセロトニンの量を増やし、不安やイライラを軽減する効果があります。海外ではすでにPMS治療に使われており、症状が重い場合に処方されます。
- 体質やPMSの症状に合わせて使われるのが漢方です。
加味逍遥散(かみしょうようさん:イライラ)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん:冷えやむくみ)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん:血行不良)、抑肝散(よくかんさん:不安や怒りっぽさ)など、PMSの症状に応じて処方されます。
- またPMSによる頭痛や腹痛には鎮痛剤、むくみが気になる場合には利尿剤を使用することもあります。
症状に合わせて適切な薬を選ぶことが大切です。
PMS対策のピルはどこで買える?
PMS対策のピルを購入するには、婦人科を受診して処方してもらうかオンライン診療を利用して処方してもらう方法があります。市販の風邪薬のようにドラッグストアでは購入できません。
ピルは医療用医薬品であるため、購入には医師の処方が必要です。ここでは、ピルの入手方法について解説します。
ピルの購入には医師による処方が必要
低用量ピルやアフターピルは、市販薬ではなく医療用医薬品に分類されるため、ドラッグストアなどでは購入できません。必ず医師の診察を受けたうえで処方されるものです。
ピルを入手する方法は主に以下の2つがあります。
- クリニックでの対面診療
- オンライン診療を利用
対面診療では婦人科などの医療機関で医師の診察を受け、ピルを処方してもらいます。一方でオンライン診療は、スマホやパソコンを使ってオンラインで診察を受け、処方されたピルを自宅で受け取る方法です。
どちらにせよ、ピルを購入するためには医師による診察と処方が必須となります。
対面診療かオンライン診療どちらがいい?
忙しくて定期的な通院が難しい方には、オンライン診療が便利です。ピルは医師による診察が必要なため、対面かオンラインどちらかで診察を受けなければいけません。
- オンライン診療なら、自宅にいながら好きな時間に受診できます。
忙しくて通院が難しい方や、小さなお子さんがいて受診の時間が取れない方は土日祝日も対応しているところを選べばより受診しやすいでしょう。
また診察料が無料のオンラインクリニックもあり、地域にもよりますが最短翌日配送でピルを受け取ることが可能です。
- 対面診療には医師に直接相談できるというメリットがあります。
ピルの副作用が心配な方や血栓症のリスクなどを詳しく知りたい方は、診察時に医師に相談できるため安心です。必要に応じて検査を受けることもできますが、予約や待ち時間が発生しやすく、診察料がかかる点はデメリットでしょう。
PMSの改善にはピルを正しく継続的に服用することが重要です。受診できないままピルが切れてしまった……とならないためにも、定期的な通院が難しい方はオンライン診療が便利です。自分のライフスタイルに合わせて、無理なく続けられる方法を選びましょう。
PMS対策のピルは保険適用になる?
ピルの費用は服用目的によって保険適用か自由診療(自費負担)かが異なります。
PMSの症状改善や、避妊目的のピルは自由診療(保険適用外)であり、基本的に保険適用になりません。
月経困難症や子宮内膜症の治療は医師の判断により、保険適用となる可能性があります。
月経困難症などで保険適用のピルを処方してもらう場合、病院での対面診療が必要なケースが多く、一般的に3割負担で購入可能です。
ただし診察料がかかるため、オンライン診療の自由診療ピルと費用差があまりない場合もあります。
オンライン診療では基本的に自由診療のピルのみが処方され、診察料無料のクリニックも多いため、薬代+送料のみで購入可能です。
種類によりますが、1シート(1ヶ月分)の費用は3,000円前後、アフターピルは10,000円前後が相場です。さらに、最短翌日配送で自宅に届くため、手軽に利用できる点もメリットといえるでしょう。
ピルを使ったPMS対策に関するよくある質問
ピルを使用したPMS対策に関するよくある質問にお答えします。
ピルでPMSは改善できますか?
はい、ピルはPMSの改善に効果が期待できます。
PMSの主な原因は、排卵後のホルモンの急激な変動です。低用量ピルは排卵を抑えることでホルモンの変動を安定させ、PMSの症状を和らげる働きがあります。
特にイライラや情緒不安定などの精神的な症状や、むくみ・乳房の張りなどの身体的な不調の軽減に効果が期待できます。
PMSに一番効く薬は何ですか?
ドロスピレノン配合ピル(ヤーズ・ヤーズフレックスなど)は、特にPMSの精神的症状に有効とされ、海外ではPMDD(生理前不機嫌性障害)の適応でも承認されています。
PMSの症状や体質によって合う薬は異なりますが、基本的に、低用量ピルどれもPMSの根本的な改善に効果があるとされています。
また漢方薬(加味逍遥散・当帰芍薬散など)や、SSRI(抗うつ薬)が併用されることもあります。症状に応じて医師と相談し、自分に合った治療法を選びましょう。
ピルを飲むと情緒不安定になる?
ピルを飲み始めたばかりの時期は、一時的に情緒不安定になったと感じる方もいます。
これはピル服用によるホルモンバランスの変化によるものです。しかし多くの場合、1〜2ヶ月ほどで体が慣れ、安定すると言われています。
むしろPMSによる情緒不安定がひどい方にとっては、ホルモン変動を抑えることで情緒不安定な状態の軽減が期待できます。
低用量ピルはメンタル安定に効く?
低用量ピルを続けることにより、特に生理前のメンタルが安定します。これは生理前に乱れがちなホルモンバランスをピルが整えてくれるためです。
気分の落ち込みやイライラなどの症状がみられるPMSやPMDD(生理前の極度な情緒不安定)に悩む方には、ホルモンの変動を抑えることで症状を軽減できます。
ただし元々精神症状があり薬を飲んでいる方や、ピルの種類が合わない場合は逆に気分の変化を感じることもあるでしょう。
気になる場合は婦人科の医師に相談し、別の種類のピルや他の治療法を検討するとよいですね。
PMSがツラいときはピルを試してみよう
PMSの症状が毎月つらく、生活に支障を感じているならピルを試してみるのも一つの方法です。
ホルモンバランスの変動を抑えることで、PMSによるイライラや気分の落ち込み、むくみや頭痛などの症状を軽減できる可能性があります。
生理は毎月くるものなので、毎月PMSの症状に振り回されているとしんどいですよね。生理前はできれば穏やかに過ごしたい、と思う方は一度ピルを試してみませんか。
オンライン診療を利用すれば、自宅にいながら診察を受けて処方を受けることが可能です。忙しくて受診の時間が取れない方や、婦人科へ行くのがハードルに感じる方でも気軽に相談できます。
PMSがツラいのであれば我慢せず、一度医療機関で相談してみましょう。PMSの治療法はピルだけでなくさまざまです。ぜひ自分に合う治療法を見つけ、もっとラクに、快適に過ごせるようになりましょう。
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