医療ダイエットとはを薬の効果や危険性・デメリットをもとに徹底解説

医療ダイエットには薬を使った方法や医療機器を使用する方法まで、さまざまな種類があります。医療ダイエットを試すのであれば、良いことばかりではなく、危険性やデメリットもあらかじめ知っておきたいですよね。

医療ダイエットで使われる薬や医療機器は、医師の管理下で使用されるため大きな危険性があるとは考えにくいでしょう。しかし副作用やリスクは個人差が大きいため、自分に合う方法やクリニック選びが重要です。

お金をかけて挑戦したのに結局痩せられなかった……と後悔しないために、この記事では医療ダイエットで使われる薬を中心に効果や危険性・デメリットについて解説しています。

後悔しないためのポイントや本当に痩せる医療ダイエットを紹介しているため、不安で踏み切れない方、どれを試そうか迷っている方はぜひ最後までお読みください。

目次

医療ダイエットとは何?保険適用や効果や特徴について解説

医療ダイエットを大きく分けると、薬を使った方法医療機器を使用する方法があります。ここではそれぞれの効果や特徴、費用に大きく関わる保険適用について詳しく解説します。

医療ダイエットとは

医療ダイエットとは、医師の管理のもとで行う医学的根拠に基づいたダイエットのことです。一般的なダイエット方法である食事制限や運動とは異なり、医学的なアプローチで体重を落としたり理想の体型を目指したりします。

一般的なダイエットでは、自己流の食事制限や運動がメインです。一方で医療ダイエットでは以下のような治療方法が用いられます。

医療ダイエットの種類
  • 薬の処方
  • 脂肪吸引
  • 脂肪溶解注射
  • 脂肪冷却
  • 医療HIFU(ハイフ)
  • ボトックス注射

医療ダイエットが注目を集める理由として、自己流のダイエットと比べて効果が早く確実に出ることです。また自己流のダイエットと違い、苦しい制限などではなく医師の指導のもとで無理なく続けられる点があげられます。

医療ダイエットは保険適用で治療ができるの?

医療ダイエットは基本的に公的な保険適用のない自由診療です。しかし以下の場合は保険適用となる可能性があります。

保険適用となる可能性
  • BMIが35以上で深刻な肥満症と診断された場合
  • 糖尿病や高血圧などの合併症がある場合

保険適用外の医療ダイエットのにかかる費用については、以下を目安にしてください。

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医療ダイエット(薬)脂肪吸引脂肪溶解
初診料0円〜10,000円0円〜10,000円0円〜10,000円
治療費月額:3万〜10万円程度(薬による)1回:数万〜数百万円程度(部位による)1回:数万円程度(部位による)
総額20万円〜50万円程度数万〜数百万円程度(部位による)数万程度(回数による)

※医療機関や治療内容によって費用は異なります。必ず事前に確認しましょう。

クリニックによっては割引のクーポンが発行されています。うまく活用するとお得に医療ダイエットを試せます。期間限定ページや公式LINEなどで発行されている場合もあるため、気になるダイエットがあればこまめにチェックしておきましょう。

医療ダイエットで期待できる効果

医療ダイエットによる体重減少効果は、治療法によって異なります。特に注目されているのがGLP-1受容体作動薬によるダイエットです。

減量効果の目安
  • GLP-1受容体作動薬:3〜6ヶ月で体重の3〜10%程度減少
  • SGLT2阻害薬:3〜6ヶ月で体重の2〜4%程度減少
  • メトホルミン:3〜6ヶ月で体重の1〜3%程度減少

もとの体重にもよりますが、GLP-1受容体作動薬は、他の薬剤と比較して体重減少効果が高いことが研究でわかっています。

効果を感じられるまでの期間

医療ダイエットの効果は、個人差や治療方法によって異なりますが、一般的な目安は以下のとおりです。

医療ダイエットの効果の目安
  • 初期:治療開始後2〜4週間で体重減少を実感
  • 3ヶ月程度:多くの方が数kg減量の効果を実感
  • 半年から1年程度:多くの方が目標体重を達成

研究結果によると、特にGLP-1受容体作動薬を使用した場合、3ヶ月以降から著明な体重減少が報告されています。オゼンピックを使用した例では、半年で約-5kgを達成した報告もあります。

ただし、早く理想の体重になるためには、薬だけに頼らず、栄養バランスのとれた食事や適度な運動を組み合わせることも必要です。

ある研究では、医療ダイエットと生活習慣の改善を組み合わせることで、より持続的な効果が得られることが示されています。

医療ダイエットは痩せない?後悔しないためのポイント

医療ダイエットは自分に合う方法で行えば、より確実で早く効果が期待できる治療法です。しかし、ただ医療機関に通うだけでは十分な効果が得られない可能性もあるでしょう。

効果を最大限に引き出し、後悔のないようにするためには、医療ダイエットのポイントを押さえる必要があります。治療法の選択からダイエット終了後の行動まで、成功へ繋がる要素を詳しくみていきましょう。

信頼できるクリニックを選ぶ

医療ダイエットの成功は、信頼できるクリニック選びから始まります。理想的なクリニックは豊富な治療実績を持つ医師が在籍し、患者一人ひとりの状態に合わせて丁寧な診療を行う医療機関です。

クリニックを選ぶ際は、過去の治療実績料金体系が明確で追加料金などの説明が丁寧かといった点をチェックしましょう。

特に初めて医療ダイエットを検討する方は、以下の点に注意が必要です。

初めて医療ダイエットを検討する時に注意すべき点
  • 極端な効果をうたう広告や非現実的な価格設定
  • 無料カウンセリングで治療内容や費用総額の確認
  • 施術前の血液検査など、安全性確認の体制

医師との初回相談では現在の体調や持病、飲んでいる薬について詳しく伝えることが大切です。また仕事や生活リズムなど、日常生活の状況も包み隠さず共有しましょう。

特にダイエット薬を利用する場合、生活スタイルによって合う薬が変わってきます。今の状況や目標を事前に伝えることで、あなたの理想に合った治療プランを提案してもらえるでしょう。

リバウンドしないためにできることを知る

クリニックによっては治療期間中だけでなく、ダイエット終了後のサポートも提供しています。特に脂肪吸引など手術を行う方法では、リバウンドしないためにダイエット終了後のサポートが不可欠です。

経過観察や体重管理、生活習慣の改善アドバイスなどのフォローアップ体制が整っているクリニックを選ぶと良いでしょう。一人ではなかなか続けられない方にとって、フォローアップがあるとダイエットが成功しやすくなります

ダイエット終了後の生活習慣の改善も重要なポイントです。できれば暴飲暴食をせず、軽い運動習慣を付けられると良いですね。

特に注意したい点として以下があげられます。

ダイエット終了後に注意したいこと
  • 定期的な体重や体型の記録
  • 暴飲暴食はせず栄養バランスのとれた食事
  • 軽い運動習慣

急激に生活習慣を変えず、徐々に健康的な習慣を身につけられるとリバウンドせず理想の体型・体重をキープできるでしょう。

自分に合った医療ダイエットかを見極める

医療ダイエットの成功には、自分の目標に合った治療法の選択が欠かせません。体重の減量を目指す場合は、GLP-1受容体作動薬などの薬物療法が合っているでしょう。

一方で特定の部位の痩身を目指す場合は、脂肪溶解注射や医療HIFU、脂肪冷却といった局所的な治療が効果的です。

治療開始前に以下の点を明確にすることで、より効果的な結果が期待できます。

治療開始前に明確にしておくこと
  • 具体的な目標体重や理想の体型
  • 治療にかけられる時間と予算
  • 改善できそうな生活習慣の項目

自分のライフスタイルや目標に合った治療法を選択することで、より効果的で早く結果を得られます。

治療開始前に医師と十分な相談を行い、期待する効果と実際に得られる効果のギャップを埋めることが、満足度の高い治療につながります。

本当に痩せる医療ダイエットおすすめランキング

医療ダイエットには複数種類があるため、どれが自分に合っているのか、本当に痩せるのか疑問ですよね。ここでは、本当に痩せるおすすめの医療ダイエットをランキング形式で紹介します。

なお、このランキングはダイエット効果だけでなく、費用や副作用などの危険性も加味して決定しています

1位:GLP-1ダイエット

GLP-1受容体作動薬には、大きく分類すると飲み薬と自己注射があり、毎日使用が必要なものから週1回で済むものまで、さまざまな選択肢があります。自身のライフスタイルに合わせて薬を選択できるのも、GLP-1ダイエットを始めやすい理由の一つです。

個人差はありますが、多くの方が1ヶ月目から体重減少が実感でき、数ヶ月で-5kg以上の減量の報告もあります。

比較的続けやすい価格帯であることが多く、サブスクリプションにすると割引があるクリニックもあります。苦しい食事制限や運動なく体重がスルスル落ちていくことを実感できるダイエットです。

2位:漢方ダイエット

漢方薬を用いたダイエットは、体質や症状に合わせて処方されます。重篤な副作用がほかの薬と比べると起こりにくいとされる一方で、効果が穏やかにあらわれる場合が多いため、じっくり継続する必要があるでしょう。

続けやすい価格であることも、メリットの一つです。体質を根本から整えたい方や西洋薬に抵抗がある方は、漢方ダイエットがおすすめです。

3位:SGLT2阻害薬ダイエット

余分な糖を体内に再吸収しにくくすることで、糖質制限のようなダイエット効果を得られます。食事の糖分を排出しやすくするため、無理なく糖質カットが可能です。

しかし、大量に汗をかく場面やスポーツ時、また過度な飲酒をする方は脱水など副作用のリスクが高まるため注意しましょう。

4位:脂肪溶解注射

専用の薬剤を注射することで脂肪細胞を破壊し、部分的なサイズダウンを図る医療ダイエット法です。

メスを使わないためダウンタイムが短く、傷跡が残る心配もほとんどありません。価格帯も比較的試しやすい設定のクリニックが多く、顔周りや二の腕などの落ちにくい部分をピンポイントでケアしたい方にぴったりです。

ただし施術範囲が増えるほど費用が増えたり、もとの脂肪が多いと注射回数が必要であったりします。自分の理想となるために、どれくらいの回数が必要なのか、総額はいくらになるかを事前に確認しておくことが大切です。

5位:脂肪冷却

専用のマシンで脂肪細胞を冷却し、体外へ排出させる医療ダイエット法です。運動や食事制限が不要でリバウンドしにくく、ダウンタイムも短いため、仕事や家事で忙しい方に好評です。

メスや麻酔を使用しない分、身体への負担や出血のリスクが少ないのもメリットですが、細かい部位の調整にはやや不向きとされています。お腹や背中、太ももなどが中心となるため、総額がやや高額になる傾向があります。

6位:オルリスタットダイエット

食事中の脂肪吸収を抑える効果があり、食事制限を厳しくしなくても摂取カロリーをコントロールしやすいのが特徴です。

ただし油分の多い食事を摂ると便に脂が混ざる「油漏れ」症状が起こる場合があります。外出が多かったり、なかなかお手洗いへ行けなかったりする方は副作用のため使いづらいと言われることが多い薬です。

副作用やリスクを事前に知り、自分に合うかどうか確認してから使用しましょう。

7位:メトホルミンダイエット

もともと糖尿病治療薬として使用されているメトホルミンをダイエット目的で活用する方法です。

比較的安価で長期使用が可能ですが、効果は穏やかにあらわれることが多いのが特徴です。しっかり体重を落としたい方は、メトホルミンだけだと物足りなく感じるかもしれません。

8位:医療HIFU・ボトックス注射

医療HIFUは高密度焦点式超音波を使って脂肪やたるみにアプローチするダイエット方法です。ボトックス注射は筋肉の動きを抑制して部分痩せを叶えます。

いずれもメスを使わず、ダウンタイムが比較的短め。ふくらはぎやエラ周りなど、筋肉が原因で太く見える部位に適しています。HIFUは痩身エステで比較的安価に受けられますが、エステで使用される機器は医療機器ではないため、思うような効果は得られません

ダイエットの目標や費用を考え、どこで施術を受けるのか、慎重に選びましょう。

9位:脂肪吸引

メスを使い、カニューレ(医療用の管のこと)で皮下脂肪を直接吸引するため、短期間で大きなサイズダウンを期待できます。一方で手術費用は高額になりやすく、ダウンタイムも長めです。

感染症や内出血などのリスク管理が重要となるほか、施術の仕上がりやトラブル対策は医師の技術力に左右される部分も大きい方法です。

治療実績や症例数、モニターの症例などしっかり確認し、自身が信頼できるクリニックを選びましょう。

10位:サノレックスダイエット

食欲中枢に働きかけることで食事量を抑える薬ですが、依存性のリスクが指摘されており、積極的に推奨しないクリニックも珍しくありません。

治療期間も制限があり、長期使用が難しい薬です。サノレックスを希望する場合は事前に医師からしっかり説明を受け、納得したうえではじめましょう。

医療ダイエットに使用される薬の種類と期待できる効果

医療ダイエットで使用される薬剤は、作用メカニズムや効果が異なります。ダイエットを成功させるためにはそれぞれの特徴を理解し、自分にあった薬を医師と相談しながら選択しましょう

ここでは医療ダイエットに使われる薬の種類別に期待できる効果について解説します。

GLP-1受容体作動薬

GLP-1受容体作動薬は、近年特に注目を集めている医療ダイエット薬です。代表的な薬品名としてリベルサスやオゼンピック、マンジャロ、サクセンダなどがあります。

GLP-1ダイエットはつい食べ過ぎてしまう、食欲のコントロールが効かないと悩んでいる方に特に向いているでしょう。GLP-1受容体作動薬を使用すると、以下2つの作用が働き、体重の減量に繋がります。

GLP-1受容体作動薬の作用
  • 食欲を抑制する効果
  • 胃の内容物の排出を遅らせ、満腹感が持続

注射が苦手であれば飲み薬であるリベルサス、操作が簡便なものや、なるべく使用回数を減らしたいのであればマンジャロ、など個人の希望に合わせて柔軟に選択できることも魅力の一つです。効果が実感できるまでの期間も早く、個人差もありますが1ヶ月目から体重が落ちていく方もいます。

ただしGLP-1受容体作動薬は体重の減量には効果的ですが、部分痩せを目的とするダイエットには適していないため、注意しましょう。

SGLT2阻害薬

SGLT2阻害薬の中でもダイエット治療でよく使用されるのはフォシーガやカナグル、ルセフィなどです。これらの薬は体内で糖の再吸収を抑制し、尿中に余分な糖を排出します。

糖質制限ダイエットに似た効果があると言われているのが、SGLT2阻害剤を使用したダイエットです。

体内に吸収される糖質量を減らすため、結果としてカロリー摂取を抑制する効果が期待でき、結果的に体重減少に繋がります。

特に白米やパン、ラーメンなど糖質が大好きで辞められない方に向いているダイエット方法です。

メトホルミン

メトホルミンはほかのダイエット薬と比較して劇的な体重減少効果はありませんが、脂肪燃焼をサポートする作用を持ちます。

体重減少効果は穏やかですが、長期的な使用が可能で比較的大きな副作用の出にくい薬として知られています。

漢方薬

医療ダイエットでは、主に2種類の漢方薬が使用されています。防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)と防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)です。

防風通聖散は以下のような特徴を持つ方に適しています。

防風通聖散が向いている人
  • 便秘を伴う肥満症の方
  • お腹周りに脂肪が蓄積しやすい体質の方

エネルギー消費を高め、脂肪の分解・燃焼を促進。便秘改善効果も期待できるのが防風通聖散です。

一方で防已黄耆湯は、以下のような方に向いています。

防已黄耆湯が向いている人
  • むくみが気になる「水太り」の方
  • 下半身のむくみや多汗が気になる方

防已黄耆湯は体内の水分調整や代謝を整え、むくみや水太りを改善します。

どちらも市販薬としても入手できますが、医療機関での処方も可能です。医師に相談のうえ、自分に合う漢方を処方してもらいましょう。

サノレックス

サノレックス(商品名:マジンドール錠)は、古くから使用されている食欲抑制薬です。高度肥満(BMI35以上)の患者に対して保険適用がありますが、その条件は非常に厳しく設定されています。

サノレックスの注意点は、依存性のリスクを持つことです。副作用の懸念から、現在では積極的な処方は行われていません。

その他の薬

内臓脂肪の減少を目的とした薬として、市販薬の「アライ」やアメリカで肥満薬として承認されている「ゼニカル」があります。

主成分は「オルリスタット」と呼ばれ、食事中の脂肪の吸収を抑えて体内に吸収されなかった脂肪を便として排出する働きを持ちます。その結果、内臓脂肪が減少し、ウエストのサイズダウンに繋がると言われている薬です。

アライとゼニカルでは含有量が異なり、アライの方がオルリスタット含有量が多いです。しかし、その分副作用も出やすい点に注意が必要です。

医療ダイエットのメリットとおすすめな人

自己流の食事制限や運動だけでは思うように痩せられず、挫折を繰り返す方も少なくありません。そんな悩みに応える選択肢として注目されているのが医療ダイエットです。

ここでは、専門家のサポートを受けながら効率的に取り組める医療ダイエットのメリットと、どんな人におすすめなのかを紹介します。

医療ダイエットのメリット

医療ダイエットは、医師による専門的な管理のもとで行われる治療法です。従来の自己流ダイエットと比較して、より確実な効果が期待できます。主なメリットとして、効果の早さと医師による管理が挙げられます。

医師による医療機関での管理は、定期的な検査や診察により、健康状態を把握しながら安全に進められます。また体調の変化にも迅速に対応できるため、安心して治療を継続することが可能です。

自分では気がつかない体調不良や副作用も医療機関であれば早めに発見でき、症状にあわせた適切な対応がとれることも医療ダイエットのメリットです。

医療ダイエットがおすすめな人

医療ダイエットは、特に自己流のダイエットで思うような効果が得られなかった方におすすめです。食事制限を頑張っても続かない、運動が苦手で継続できない、あるいはリバウンドを繰り返しているといった経験をお持ちの方には、医師による専門的なサポートは大きな助けとなるでしょう。

また確実に短期間での効果を求める方や、健康管理も含めた本格的な減量を目指す方にも医療ダイエットはおすすめです。医師による定期的な健康チェックや検査と併せて行えると、安心してダイエットに取り組めるでしょう。

医療ダイエットのデメリットと危険性

医療ダイエットは効果が期待できる一方で、いくつか注意点があります。

薬を使用したダイエットは数ヶ月にわたって継続的に使用が必要となることが多く、それに伴い定期的な通院や検査代、薬の費用などが発生します。また、薬による副作用のリスクも考慮する必要があります。

医療ダイエットのリスクを最小限に抑えるため、自分で薬の量を調整したり飲み方・使い方を変えたりせず、必ず医師の指示に従って使用しましょう。

体調の変化に気がついた場合、すぐに医療機関へ相談することが大切です。また治療開始前に副作用に関する知識を十分に得ておくと、異常を感じた際の早期対応が可能となります。

医療HIFUや脂肪溶解注射、脂肪冷却などの施術は、信頼できる医療機関を選択できるかどうかが特に重要です。これらの治療ではダウンタイムとして一時的な痛みや腫れが生じる可能性があり、また効果には個人差が大きいダイエット法です。

クリニックの実績や口コミを確認し、自分の受けようとしている治療が得意なクリニック、症例数が多いクリニックを選ぶと安心でしょう。

医療ダイエットは多くの場合、保険適用外となるため自由診療となります。治療期間や内容によっては高額になる可能性もあります。

薬の費用だけでなく診察料や送料を含むと総額いくらかかるのか、自分のダイエットのゴールまで期間はどれくらいなのか、など事前にきちんと把握しておくと安心です。

【種類別】医療ダイエット薬の副作用と注意点

医療ダイエット薬には複数の種類があり、それぞれ異なる副作用や注意点があります。あらかじめ症状や対処法を把握しておくと、もし副作用が発生したとしても落ち着いて対応できるでしょう。

ここからは、代表的な薬ごとに注意すべきポイントを詳しく紹介します。

GLP-1受容体作動薬

GLP-1受容体作動薬は体重の減量に効果的ですが、部分痩せを目的とする場合には適していません。飲み薬と自分で行う自己注射製剤があるため、自分に合う薬を選択することが大切です。

GLP-1受容体作動薬の中で唯一の飲み薬であるリベルサスは、注射が苦手な方に適しています。しかし、毎日決まった時間に服用できる生活リズムが重要です。

自己注射製剤は、薬によって1日1回または週1回のものがあります。針を自分でセットするタイプや、操作が簡単な針内蔵型タイプもあるため、自分のライフスタイルにあわせて選択しましょう。

使用済みの針(内蔵型は注射筒)は感染性廃棄物としての処理が必要です。そのまま地域の可燃ゴミとして多くの場合、廃棄できません。処方してもらったクリニックで回収してもらったり近くの薬局で回収をお願いしたりするとよいでしょう。

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薬品名注意点
のみ薬(リベルサス)・毎日起床時に飲む必要がある
・なるべく少量の水で飲む(効果が薄れるため)
針を取り付けるタイプの注射
(オゼンピックやサクセンダなど)
・自分で針をセットする必要がある
・使用済みの針は感染性廃棄物として処理
・未使用の場合は冷所保管が必要
針内蔵型の注射(マンジャロ)・未使用の場合は冷所保管が必要
・使用済みの製剤は感染性廃棄物として処理

GLP-1受容体作動薬でみられる重篤な副作用とその症状は以下のとおりです。一般的に、飲み薬・注射どちらも共通した副作用がみられます。

GLP-1受容体作動薬でみられる重篤な副作用
  • 急性膵炎:おう吐を伴う激しい腹痛
  • 重症低血糖:冷や汗、動悸、めまいなど
  • 胆のう炎、胆管炎、胆汁うっ滞性黄疸などの胆のう疾患:腹痛

上記の副作用はめったにみられないですが、症状が出ているのに放っておくと危険です。どのような症状が危険な副作用なのかを、事前に把握しておきましょう。

以下は比較的よくみられる副作用とその症状です。

GLP-1受容体作動薬でよくみられる副作用
  • 低血糖:冷や汗、手の震え、空腹感
  • 胃腸症状:悪心、下痢、便秘、おう吐など
  • 頭痛

また、オゼンピックやマンジャロのような注射製剤は、毎回同じ箇所に打っていると皮膚の赤みが出たり硬くなったりします。注射する位置は、前回注射したところより2〜3センチずらすようにしましょう。

SGLT2阻害薬

ルセフィやジャディアンス、フォシーガを中心に使用される SGLT2阻害薬は、尿中に糖を排出することで減量に繋がります。

SGLT2阻害剤を飲むと尿量が増えるため脱水症状を起こしやすくなります。特に下記の状況では脱水を起こしやすいため注意が必要です。

脱水を起こしやすい状況
  • 炎天下での仕事やスポーツ
  • 過度な飲酒
  • 熱や下痢、おう吐の症状があるとき

また、すべてではないですが、利尿剤などほかの薬と併用することによって脱水をおこしやすくなる場合もあります。ほかの薬を使用している場合は、必ず医師に事前に相談しましょう。

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SGLT2阻害薬の重篤な副作用とその症状・ケトアシドーシス:吐き気、嘔吐、腹痛、呼吸困難など
・感染症(腎盂腎炎、壊死性筋膜炎、敗血症など)
・重篤な低血糖:冷や汗、動悸、めまいなど
よくある副作用・頻尿、多尿
・性器感染症
・口渇など

SGLT2阻害薬は余分な糖を尿と一緒に体外へ排出するため、とくに脱水や性器感染に気を付ける必要があります。

メトホルミン

メトホルミンは比較的安価で長期使用が可能ですが、効果が緩やかな薬です。

重篤な副作用の報告は多くないですが、乳酸アシドーシスがまれに起こります。特に脱水状態ではリスクが高まるため、汗を多くかく時期やスポーツするときなどは注意しましょう。

軽度の副作用としてあげられるのは以下の症状です。特に飲み始めの時期に起きやすいですが、徐々に慣れる場合が多いと言われています。

メトホルミンの軽度な副作用
  • 胃腸障害(吐き気)
  • 食欲不振

これらの副作用は、飲む量が増えるほど出やすいと言われています。しばらく様子をみて治まらないようであれば、早めに医師に相談しましょう。

服用時の注意点としては、食事の直前または直後に飲むこと、アルコールの飲み過ぎや脱水状態にならないようにすることが大切です。

また検査目的でヨード造影剤使用時には一時的に休薬が必要なため、メトホルミンを飲んでいることは他院受診時も必ず伝えるようにしましょう。

漢方薬

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)や防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)が医療ダイエットとして使われています。

漢方薬ダイエットは、誰にでも効果が期待できるわけではありません。漢方にはたくさんの種類があり、それぞれの体質や症状にあわせて選択される薬です。自身の体質に合わない場合、思っていたような結果が出ない可能性もあるでしょう。

防風通聖散は体力があり、便秘がちな体質の方に適しています。

一方で、防已黄耆湯は筋肉が軟らかく、疲れやすくて多汗、むくみがちな方向けです。

「漢方だから安全」「漢方は副作用がない」など言われることもありますが、漢方薬であっても西洋薬と同様に副作用のリスクがあります

以下の表は、それぞれの漢方における注意したい重篤な副作用と、主な副作用です。

防風通聖散と防已黄耆湯の副作用

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重篤な副作用主な副作用
防風通聖散 ・間質性肺炎
・偽アルドステロン症
・ミオパチー
・肝機能障害
・腸間膜静脈硬化症
・下痢
・胃部不快感
・発疹
・かゆみ 
防已黄耆湯・間質性肺炎
・偽アルドステロン症
・ミオパチー
・肝機能障害
・発疹、発赤
・かゆみ

サノレックス

サノレックスは、食欲中枢を抑制することで摂取カロリーを減らす効果が期待できる医療ダイエット薬です。

高度肥満(BMI35以上)の方を対象に保険適用となる可能性がありますが、その適用条件は厳しく制限されています。依存性や耐性のリスクが指摘されており、治療期間に制限があることに注意が必要です。

またサノレックスは併用できない薬や禁忌となる疾患も多い薬です。持病がある方やほかの薬を飲んでいる方は、必ず事前に申告し、服用可能かどうかを確認しておきましょう。

重篤な副作用とその症状は以下のとおりです。

サノレックスの重篤な副作用
  • 依存性:動物実験では精神依存の形成(摂取量の増加)や幻覚などの異常行動がみられた
  • 肺高血圧症: 労作性呼吸困難、胸痛、失神など

服用中は体重や食欲の変化に加え、精神的な不安やイライラなどが出現していないかなど、医師に診察してもらうことが大切です。

自身で異変を感じたときは早めに受診し、用量調整や休薬を検討してもらうと、リスクを軽減しながら治療を続けられるでしょう。

その他の薬(オルリスタット)

オルリスタットは内臓脂肪減少薬で、食事中の脂肪吸収を阻害する作用があります。市販されている「アライ」やアメリカで肥満治療に使われている「ゼニカル」があります。

主な副作用として以下の症状があります。

オルリスタットの副作用
  • 消化器系の症状:吐き気や下痢、油漏れなど
  • 脂溶性ビタミンの不足

オルリスタットは脂肪が便と一緒に排出されるため、油漏れや下痢などの副作用が起こりやすく、日常生活で使用するには注意が必要です。

また、油分を多く含む食事を控えなければならないため、食事制限が苦手な方にはやや負担が大きいかもしれません。

服用を検討する際は、医師や薬剤師に相談し、自分のライフスタイルや体質に合った方法で取り入れることが大切です。

医療ダイエットと痩身エステの違い

医療ダイエットは医療機関で行われる治療であり、医師の管理下で薬や脂肪吸引などの外科的手術を行うため、医学的根拠に基づいた確実なダイエット効果が期待できます。

短期間で結果を出しやすいというメリットがある一方で、 副作用やダウンタイムも考慮しなければいけません。また、痩身エステと比べて費用も高額になりやすいデメリットがあります。

一方、痩身エステはエステサロンで提供される施術で、専用の機器やハンドマッサージを用いて、リンパの流れを促進し、むくみの改善や代謝アップを図ることが目的です。

リラックスしながらダイエットをサポートできる点が魅力ですが、医療行為ではないため即効性は低く、継続的に通う必要があります

そのため、短期間で確実に痩せたい方には医療ダイエットが向いているでしょう。反対に「リスクを抑えながら無理なく体質改善したい」「リラックスしながら美容ケアもしたい」 という人には、痩身エステが向いています。

医療機関での医療ダイエットか痩身エステかを迷ったときは、目的・予算・リスク許容度を考慮し、自分に合った場所を選びましょう。

医療ダイエットと痩身エステの違い

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医療ダイエット痩身エステ
施術者医師・看護師など(医療従事者)エステティシャンなど
主な施術内容薬(GLP-1など)、脂肪吸引、医療機器を用いた痩身施術などハンドマッサージ、エステ機器など
安全性・医療行為、医療機器の使用が可能
・医師による診察・経過観察あり
医療行為、医療機器の使用はできない
費用自由診療となり高額になりやすい比較的安いプランもある
効果・持続性即効性・持続力が高い傾向がある緩やかな効果で長期的ケアが必要な場合が多い
リスク・ダウンタイム副作用・ダウンタイムが生じる可能性あり医療行為でないためダウンタイムは短めな傾向

医療ダイエットに関するよくある質問

医療ダイエットに関するよくある質問にお答えします。

医療ダイエットのメリット・デメリットは?

医療ダイエットのメリットは早く効果が出ることです。また、医師の管理下にて、医薬品や医療機器を活用して効率的に痩せられるのが医療ダイエットの魅力です。

つらい食事制限や苦しい運動に耐えるのではなく、個人の体質や目標を考慮したプログラムを組むため、無理なく継続しやすいでしょう。

さらにリバウンドを防ぎやすく、定期的なフォローアップにより疑問や不安を解消でき、モチベーションを保ちやすい点もメリットといえます。

医療ダイエットで何キロ痩せられますか?

どれくらい痩せるかは、選ぶ薬や個々の体質・生活習慣によって異なります。たとえばGLP-1受容体作動薬のオゼンピックでは、3ヶ月で5kg体重が減ったとの報告もあります。

医師と相談しながら食事や運動の習慣も見直すことで、より確実に目標体重へ近づけるでしょう。

医療ダイエットはどれくらいで効果がでますか?期間は?

早い方であれば、注射や薬によるダイエットでは数週間ほどで体重の変化を実感できる場合があります。施術系の脂肪吸引であれば、施術直後からサイズダウンを感じることも可能です。

ただしリバウンドを防ぎつつ理想の体型を維持するためには、数ヶ月単位でのアフターフォローや生活習慣の改善が欠かせません。最終的な期間は、個々の体質や目標次第となります。

医療ダイエット薬とは何ですか?なぜ痩せるのですか?

医療ダイエット薬とは、医師の管理下で処方されるダイエット効果を持つ薬です。薬によって効果はさまざまですが、たとえば食欲抑制や満腹感の持続、脂肪吸収抑制、余分な糖の排出促進などの作用を持ちます。

過剰なカロリー摂取を防ぎ、脂肪や糖の吸収や再蓄積を抑える仕組みにより無理のないダイエットに繋がります。

医療ダイエットはリバウンドしますか?

医師の指示を守り、生活習慣の改善を並行して行えば、リバウンドしにくいとされています。しかし、ダイエット薬のみに頼り続け、食習慣や運動不足を放置したままだとリバウンドのリスクは高まる可能性があります。

脂肪吸引や冷却、溶解注射は脂肪細胞そのものを減らすためリバウンドしにくいでしょう。

医療ダイエットをきっかけに、バランスの良い食事や適度な運動を定着させることで、減量した体重を安定的にキープしやすくなります。

まとめ

医療ダイエットは個々の体質や目標に合わせた治療法を選べるため、自己流ダイエットで挫折してきた方にとって有力な選択肢です。

医師の管理下で医薬品や医療機器を用いて行えるため、自己流ダイエットと違い、早く確実に効果が得られるでしょう。

GLP-1受容体作動薬や脂肪吸引など医療ダイエットには多彩な方法があります。短期間で効果を実感しやすいメリットがありますが、費用やダウンタイム、副作用などのリスクも把握しておく必要があります。

大切なのは、医師による診断やアドバイスを受け、生活習慣を含めた総合的なアプローチを継続することです。それぞれの効果や危険性、デメリットを知り、自分に合う医療ダイエットを選択しましょう。

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