マンジャロ皮下注射の打ち方や打つ場所はどこ?痛みや失敗するとどうなるかも解説

この記事ではマンジャロの打ち方から痛みの程度まで、マンジャロをこれから使用する人が安心できるような記事を解説していきます。
意外とマンジャロって怖くないんだ!とこの記事を読み終えた頃には多くの方が感じると思います。
マンジャロ皮下注射の特徴と使用方法を解説
マンジャロは注射器タイプの薬剤でほかのダイエット注射薬よりも針が細く、痛みが少ないのが特徴です。
注射器を自分で打つと聞くと「難しいのではないか」「痛そう」と心配される方も多いでしょう。
本記事ではマンジャロの失敗しない打ち方や痛みについて解説しています。
マンジャロの針の太さは?
マンジャロの針の太さは29G(cm)です。
※注射針のゲージ(G)の値が大きいほど、注射針は細くなります。
採血の針が17G前後、予防注射の針が25Gであることを考えると、マンジャロの注射は採血や予防注射よりも痛みが少ないと言っていいでしょう。
マンジャロの投与方法
マンジャロは注射器タイプの薬であるため、自分でお腹や太ももに注射器を指して薬剤を注入します。
ここでは詳しい手順や打つ場所、打つときのポイントを紹介しています。
マンジャロを打つ場所
マンジャロを自分自身で打つときは太ももやお腹に注射してください。
誰かに打ってもらう場合は上腕部でも問題ありません。
マンジャロは一週間に一回注射しますが、同じ部位に注射する場合は毎回少しずつ位置を変えて打ってください。
毎回同じ場所に注射すると皮膚が固くなってしまい薬剤の吸収が悪くなります。
前の個所から2~3cm話したり、左右を変更して打つとよいでしょう。
マンジャロ注射の手順
マンジャロの打ち方は以下公式動画を参考にしてみてください。
https://jp.lilly.com/diabetes_consumer/usage-mounjaro
- ロックをしたままであることを確認する
- 灰色のキャップを真っ直ぐ下に引っ張って外す
- 透明になっている部分を注射部位(お腹か太もも)の皮膚にしっかり押し当てる
- 緑色の目印をロック解除の方向に回し、ロックを解除する
- 上部の紫色のボタンを押し、カチッと音がなったか確認する
- 2回目のカチッという音がなるまでそのまま押し続ける(10秒間)
- 透明の部分に灰色のゴムピストンが見えていたら注入完了
- 皮膚から注射器を離す(自動で針が格納されます)
失敗しないためのコツはマンジャロを打つ際、つまんだりせず垂直に皮膚に押し当てることです。
つまむと針がずれて液漏れを起こす可能性が高まります。
マンジャロを打ち切るためにも、しっかり打ち方を確認してから注射を行いましょう。
マンジャロの皮下注射に失敗したらどうしたらよいの?
注射している最中に液が漏れてしまった、途中で針を抜いてしまったなどの場合、その週は投薬しないようにしてください。(もう一本追加投与しないようにしましょう。)
改めて次の週から通常投与を再開します。
これは途中で失敗してしまった場合、どれくらいの量を正しく投与できたか正確に判断することが難しいためです。
追加でマンジャロを打ってしまうと適切な用量を超え、思わぬ副作用が出る原因となります。
また注射部位をつまみながら打つと失敗する(液体が漏れたりする)ことがありますので、マンジャロは皮膚に垂直に押し当てて打つようにしましょう。
マンジャロの保管方法
マンジャロは、冷蔵庫(2〜8℃)で保管してください。高温の場所に放置しておくと、成分が変化して薬効が落ちる可能性があるためです。
冷蔵庫がない場合は直射日光を避けた30度以下の環境で、21日間まで保管が可能です。
冬場はうっかり冷蔵庫に入れ忘れても問題ないですが、夏場はすぐに冷蔵庫に入れるように注意しましょう。
マンジャロ注射の容器の捨て方
マンジャロは注射針がついているため、そのままゴミ袋に入れて捨てることは推奨されていません。
牛乳パックなどのしっかりフタのできる固い容器にマンジャロを入れて、ゴミ袋に入れて捨てるようにしましょう。
回収業者がゴミを回収する時にケガをしてしまったり、使用済みの針に触れないよう、注射針が容器に格納されているかしっかり確認してください。
マンジャロを打つときのポイント
マンジャロを打つときの注意点は2つです。
- 注射をする際は皮膚をつままない
- ボタンを押してから10秒待つ
①注射をする際は皮膚をつままない
痛みを和らげるためにお腹の皮膚をつまみながら注射する方が多くいます。
しかし、実は皮膚をつまみながら注射をすることは失敗する確率があがるため推奨されていません。
つまみながら注射を行うと注射部位が不安定になり、打てていないのに薬剤が漏れてしまう原因となります。
マンジャロは注射部位と垂直にしっかりと押し当てて注入してください。
②ボタンを押してから10秒待つ
注入ボタンを押しこんだら10秒間は動かさずに待ちましょう。
針を刺してからすぐに抜いてしまうと薬剤が漏れることがあるためです。
ボタンを押し、2度目の「カチッ」という音が聞こえるまで注入し続けてください。
マンジャロは正しく注入できないと薬剤が漏れ、1本分無駄にしてしまうケースが多発しています。
「皮膚はつままずまっすぐ打つ」「注射してから10秒は待って皮膚から離さない」この二つを心がけると失敗せず打つことができます。
マンジャロを打つときの痛みや危険性
マンジャロは注射薬ですが、針が細く作られているため痛みはあまり感じない人が多いです。
また「糖尿病治療薬を使って危険ではないのか」と疑問に思う方もいると思いますが、医師の処方通りにマンジャロを使えば副作用・死亡の危険性などは過剰に心配する必要はありません。
マンジャロは打つときどれくらい痛い?
マンジャロは針が太くない作りのため強い痛みを訴える方は少ないです。
感じるとしても「チクッとした痛み」程度で、注射や点滴が問題なく打てる人であれば痛みを心配する必要はないでしょう。
もし注射や痛みに弱いということであれば、注射部位を保冷材で冷やしてから打つと注射時の痛みをさらに抑えることができます。
マンジャロは危険?死亡例はあるのか
マンジャロ自体は正しく服用すれば危険な薬ではありません。
しかし用量や用法を守らなかったり、薬剤がしっかり管理されていないクリニックで入手したりすると思わぬ不調が起きる原因となります。
マンジャロで死亡した国内の例は2件で、いずれも高齢者との報告があります。
そのうち一件はインスリン製剤を使用している方で、マンジャロとインスリンは併用により重篤な代謝失調を起こすリスクがあることにも注意が必要です。
マンジャロと他のダイエット注射薬(トルリシティ・オゼンピック)の違い
マンジャロとトルリシティ、オゼンピックはいずれもダイエット注射薬ですが、この中ではマンジャロが一番新しい薬剤となっており、ダイエット効果の強さも格段に強いです。
トルリシティ、 オゼンピックが作用するのはGLP-1のみですが、マンジャロはGLP-1とGIPの両方の受容体に作用するためより高い体重減少効果が見込めます。
マンジャロ | トルリシティ | オゼンピック | |
---|---|---|---|
種類 | GLP-1とGIP両方の受容体作動薬 | GLP-1受容体作動薬 | GLP-1受容体作動薬 |
効果 | ◎ 40%体重を減らせた報告あり | 〇 20%体重を減らせた報告あり | 〇 |
痛みの感じにくさ | ◎ | △ | △ |
投与方法 | 週に一回注射する | 週に一回注射する | 週に一回注射する |
値段 | 最小用量(2.5mg×4本)平均25,000円前後 | 最小用量(0.75mg×4本)平均25,000円前後 | 最小用量(0.25mg×4本)平均25,000円前後 |
2025年現在、ダイエット薬の中で最も体重減少効果が高いのがマンジャロです。
マンジャロは注射の頻度や値段もほかのダイエット薬と変わりがないため、効率的に体重を減らしたい方はマンジャロを選ぶとよいでしょう。
マンジャロの効果
マンジャロの効果は以下の通りです。
食欲抑制効果 | 食欲中枢へ働き、食欲をおさえたり、満腹感の持続を促します。 |
---|---|
血糖値上昇抑制効果 | 胃からの内容物の排出速度を低下させる作用によって、血糖値の上昇を防ぎます。 ※血糖値があがるとインスリンも過剰に分泌され、糖分を脂肪に変え体内に蓄積されやすくなります |
脂肪燃焼効果 | 脂肪を燃焼し熱を産生する褐色脂肪細胞に作用し、余分な脂肪を燃焼させます。 |
マンジャロはGLP-1とGIPという2つのホルモン受容体に作用することで食欲・食事量がおさまったり、脂肪を燃焼させたりして体重が減っていく仕組みです。
特に、マンジャロの10mg、15mgの投与を続けた患者の半数は体重を平均20%以上減らすことができたという報告が上がっています。(60kgであれば12kgの減量)
参考:https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2206038
同じダイエット注射薬のオゼンピックは約5%、経口ダイエット薬のリベルサスでは3%の減少量が平均的なため、マンジャロの体重減少効果は非常に強いと言えるでしょう。
マンジャロの副作用
マンジャロの副作用は以下の通りです。
重大な副作用 | 説明 |
---|---|
低血糖症状 | めまい・吐き気・動悸など。 マンジャロは血糖値抑制効果があるため、低血糖症状が現れることがあります。 |
急性膵炎 | 嘔吐を伴う激しい腹痛が出る場合は急性膵炎を起こしている可能性があります。 |
胆嚢炎 | マンジャロは胆嚢の収縮を抑制する効果があり、胆嚢炎を引き起こす可能性があります。 激しい腹痛や吐き気、白目や皮膚が黄色くなるなどの症状が現れます。 参考:https://www.pmda.go.jp/files/000250511.pdf |
アレルギー反応(アナフィラキシー) | かゆみや発疹、呼吸困難がある場合はアレルギー反応が出ている可能性があります。 |
開始用量である2.5mgを打っただけで重大な副作用が出ることはあまり報告されてていませんが、他の糖尿病治療薬を併用していたり、高容量のマンジャロを長期間続けているケースだと副作用のリスクは上がります。
また、投薬し始めたころは軽い吐き気が出ることが一般的ですが、徐々に薬に体が慣れればおさまるケースがほとんどです。
重大な副作用・異変が現れた場合はすぐに医療機関を受診してください。
マンジャロはどうやって入手する?
マンジャロは「対面診療でクリニックに行く」「オンライン診療を受診する」の2パターンで入手することができます。
2025年現在、メディカルダイエットで主流なのはオンライン診療でマンジャロを受け取る方法です。
オンライン診療が人気の理由は3つです。
- 隙間時間や早朝、深夜に受診できるクリニックが多いため手軽に入手しやすい
- クーポンが配布されているクリニックが多く、安く手に入れられる
- 医師の服薬指導があり、医療機関できちんと管理されている薬剤が届くため安全
対面診療だと待ち時間が長い上に薬剤+診察料金がかかるところが多いですが、
オンライン診療であれば診察料金がかからず、隙間時間でマンジャロを入手できるクリニックがほとんどです。
糖尿病治療薬のマンジャロとダイエットで使われるマンジャロは一緒?
糖尿病治療で使われるマンジャロとメディカルダイエットとして使われるマンジャロは同じ薬剤です。
ただし、糖尿病患者とダイエットを希望している人では処方されるマンジャロの用量が変わってくることがあります。
重度糖尿病患者では最大用量の15mgが処方されることがありますが、糖尿病ではない人に15mgを処方することは稀です。
糖尿病でない方が高用量のマンジャロを長期服用すると思わぬ体調不良につながりかねないため注意しましょう。
まとめ
マンジャロは正しい手順で打たなければ液漏れなどの失敗のリスクが上がります。
薬剤を無駄にしないためにもあらかじめ手順を確認してから打つことをおすすめします。
特に「お腹の皮膚はつままずに垂直に注入する」「打ってから10秒間は注入し続ける」は必ず守るようにしましょう。
マンジャロを失敗しないで打つためにも、しっかり服薬指導をしてくれるクリニックで薬剤を買うことをおすすめします。
クーポンも配布されているため「マンジャロを安く買いたい」「自分で打てるか不安」といった方はぜひ利用してみてください。
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