ピルを飲む理由は避妊だけじゃない!生理痛・PMS改善の効果やリスクを解説
周りでピルを飲んでいるとよく聞くようになったけれど、何のために飲んでいるかわからない……と不思議に思う方も多いのではないでしょうか。
ピルにはさまざまな種類があり、実は避妊だけでなく、生理前後の気分の変動やツラい生理中の症状を軽減する効果が期待できます。
女性であれば、生理前後にホルモンに振り回されている感じがツラいと思ったことが一度はあるのではないでしょうか。
そんな方はピルを服用することでもっとラクで快適に過ごせるようになるかもしれません。
この記事では女性がピルを飲む理由や、ピルの効果について解説しています。ピルに興味があるが詳しくはよくわからない、ピルの効果は避妊しか知らない、そんな方はぜひ最後までお読みください。
特におすすめのピルは次の3つになります。
商品名 | エニピル | ピル特急便 | ピルエクスプレス |
---|---|---|---|
ピルの種類 | ・低用量ピル ・中容量ピル ・アフターピル | ・アフターピル | ・アフターピル |
値段 | 低用量ピル:初回1,848円~ | 10,978円 | 10,978円 |
中用量ピル:4,378円 | |||
アフターピル:10,978円 | |||
診察時間 | 24時間 | 24時間 | 24時間 |
お急ぎ便対応エリア ※アフターピルのみ、16:30までの購入で別途6,600円が発生 | ・東京都 ・神奈川県 | ・東京都(23区のみ) | ・東京都(23区のみ) |
公式サイト |
女性がなぜピルを飲むことをおすすめなのか様々な視点で解説
女性がピルを飲む理由は、人によってさまざまです。主に以下の理由があげられます。
- 避妊対策
- PMS(月経前症候群)の軽減
- 肌荒れ・ニキビ改善
- 生理周期を安定させる
- 生理をずらしたい(旅行・試験・イベントの調整)
- 子宮内膜症や月経困難症の治療目的
ピルは正しく服用すれば99%以上の避妊効果があるとされています。コンドームと併用すれば、さらに避妊の確率を高められるでしょう。
またピルにはホルモンバランスを整える作用があり、生理前のイライラや頭痛、腹痛、抑うつ症状などのPMSの症状を軽減します。
ニキビや肌荒れを改善したり、生理周期を整えることも可能です。さらにピルは単なる避妊薬ではなく、子宮内膜症やひどい生理痛(月経困難症)の治療にも用いられます。
加えて旅行や試験、大切なイベントと生理が重なりそうなときは、中用量ピルを使って生理を調整することもできます。
ピルとはどんな薬かを効果と特徴をもとに解説
ピルには低用量ピル・アフターピル・ミニピルの3種類があり、それぞれ目的や特徴が異なります。一般的に「ピル」と言われるものは、低用量ピルのことを指すことが多いです。
- ピルの効果と特徴
- ピルの種類一覧
- ピルを飲むメリット・デメリット
上記について、詳しく解説します。
ピルの効果と特徴
ピルは含まれるホルモンの違いや含有量によって効果や特徴が異なります。下記の表は、種類別の主な効果と特徴、代表的な商品名です。
種類 | 主な目的 | 特徴 | 主な商品 |
---|---|---|---|
低用量ピル(LEP/OC) | 避妊、生理痛の緩和、PMSの改善など | 女性ホルモン(エストロゲン+プロゲステロン)を低用量で配合 | ・ルナベル配合錠LD/ULD ・ドロエチ配合錠 ・ヤーズ/ヤーズフレックス ・フリウェル配合錠LD/ULD ・トリキュラー ・ファボワール ・ラベルフィーユ ・アンジュ ・マーベロン |
アフターピル | 緊急避妊 | 性交後に服用し、排卵を抑制または遅延することで妊娠を防ぐ | ・エラ ・レボノルゲストレル ・ノルレボ |
ミニピル | 避妊(低用量ピルが使えない人向け) | プロゲステロンのみを含み、血栓症のリスクが低い | ・セラゼッタ ・ジエノゲスト |
低用量ピルは、さらに低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)と低用量経口避妊薬(OC)の2種類に分けられますが、基本的な作用は同じです。
- LEP(保険適用):月経困難症や子宮内膜症の治療目的
- OC(自由診療):避妊目的
避妊以外にもPMS症状の軽減や生理痛の改善、ニキビ治療などの効果が期待できます。
また低用量ピルはエストロゲンの含有量やプロゲステロンの種類、配合バランスによってそれぞれ分類することができます。
以下は低用量ピルの中に含まれるエストロゲン量による分類です。
種類 | 特徴 | 主な商品 |
---|---|---|
超低用量ピル | ・エストロゲン30μg未満 ・副作用が少なくPMS、月経困難症の治療に使用 ・避妊目的では使用しない | ・ヤーズ/ヤーズフレックス ・ドロエチ配合錠 ・ルナベルULD ・フリウェルULD |
低用量ピル | ・エストロゲン30〜50μg ・避妊効果が高く、生理痛や肌荒れ改善にも使用される | ・ルナベルLD ・フリウェルLD ・トリキュラー ・ファボワール ・ラベルフィーユ ・アンジュ ・マーベロン |
中用量ピル | ・エストロゲン50μg以上 ・生理日移動やホルモンバランスの調整に使用 | ・プラノバール |
下記はプロゲステロンの種類による分類です。第1世代から第4世代に分類されます。
世代 | 黄体ホルモン | 特徴 | 主な商品 |
---|---|---|---|
第1世代 | ノルエチステロン | ・出血量を抑える ・不正出血の頻度がやや高い | ・ルナベルLD/ULD ・フリウェルLD/ULD |
第2世代 | レボノルゲストレル | ・血栓症リスクが第3、4世代と比較して低い | ・アンジュ ・トリキュラー ・ラベルフィーユ |
第3世代 | デソゲストレル | ・生理痛改善は第2世代の方が期待できる傾向にある ・生理周期のコントロールがしやすい | ・マーベロン ・ファボワール |
第4世代 | ドロスピレン | ・PMSやむくみにも効果的 ・ニキビ改善効果が高い ・血栓症リスクはやや高め | ・ヤーズ/ヤーズフレックス |
配合バランスによる分類は下記の3種類ですが、よく使われているのは1相性と3相性です。どれを使うかは、目的や症状に合わせて医師が選択します。
分類 | 特徴 |
---|---|
1相性ピル | すべての錠剤に同じ量のホルモンが含まれている |
2相性ピル | ホルモンの量が2段階で変化し、自然なホルモンバランスに近づけた設計 |
3相性ピル | ホルモンの量が3段階で変化し、不正出血が起こりにくい |
ピルの種類一覧
代表的なピルの効果や特徴を下記の表にまとめました。
エストロゲンの量による分類 | 商品名 | 相性/世代 | 特徴 |
---|---|---|---|
超低用量ピル | ヤーズ (ジェネリック:ドロエチ配合錠) | 1相/4世代 | ・月経困難症改善 ・吐き気等の副作用が起きにくい |
ヤーズフレックス | ・最長120日間服用可能 ・年間の生理回数減 | ||
ルナベルULD (ジェネリック:フリウェルULD) | 1相/1世代 | ・月経困難症改善 ・ニキビ、肌荒れ改善 ・PMS改善 | |
低用量ピル | アンジュトリキュラー (ジェネリック:ラベフィーユ) | 3相/2世代 | ・PMS改善 ・不正出血が起きにくい ・生理周期の安定に |
マーベロン (ジェネリック:ファボワール) | 1相/3世代 | ・ニキビ、肌荒れ改善 ・生理周期の安定 ・PMS改善 | |
ルナベルLD (ジェネリック:フリウェルLD) | 1相/1世代 | ・月経困難症改善 ・ニキビ、肌荒れ改善 ・生理周期の安定 | |
ミニピル | セラゼッタ | ー | ・日本では未承認 ・月経困難症改善 ・長期的な避妊対策 |
ジエノゲスト | ー | ・月経困難症改善 | |
アフターピル | エラ | ー | ・5日以内に1錠だけ服用 |
レボノルゲストレル | ー | ・3日以内に1錠だけ服用 |
ピルを飲むメリット・デメリット
ピルは避妊効果が高いだけでなく、生理痛の軽減やPMS(生理前症候群)症状の改善など、さまざまなメリットがあります。しかし一方で副作用やリスクもあります。正しい知識を持ち、納得した上で服用を開始しましょう。
以下にピルを飲むことで得られるメリットと考えられるデメリットをまとめました。
メリット | デメリット |
---|---|
避妊効果が高い(99%以上) | 毎日服用し続ける必要がある |
生理周期が整う | 飲み忘れると避妊に失敗する可能性あり |
生理痛やPMSの症状が改善される | 初期に頭痛や吐き気などの副作用が起こる可能性あり |
肌荒れやニキビの改善 | 血栓症のリスク(頻度としてはまれ) |
子宮がん・卵巣がんの予防 | 乳がんや子宮頸がんリスクの増加の可能性 |
自分に合うピルの選び方
ピルにはさまざまな種類があり、目的によって適したものが異なります。避妊を目的にするのか、生理痛やPMS(生理前症候群)を軽減したいのか、生理周期を整えたいのかなど、自分の悩みに合ったものを選ぶことが大切です。
たとえば避妊目的なら低用量ピル、PMSや生理痛の改善には超低用量ピルや特定のホルモンを含むピル、肌荒れの改善ならニキビに効果のある種類を選ぶと良いでしょう。
また、含まれるホルモンの種類や量によっても効果や副作用が異なるため、自分に合ったものを見極めることが重要です。診察前に、自分が解決したい悩みを明確にしておくとスムーズに選べます。
エニピルなら24時間オンライン診療が可能なため、仕事や育児で忙しくても気軽に相談できます。医師に相談し、自分に合うピルを見つけましょう。
ピルを飲まない方がいい人とその理由
ピルは、多くの女性にとって避妊やPMSの改善に役立ちますが、すべての人が安全に服用できるわけではありません。特定の体質や既往歴を持つ方はピルの服用によってリスクが高まる可能性があります。
以下の条件に当てはまる方は、安全性の観点から低用量ピルの処方を受けられない可能性があります。
- 45歳以上の方
ホルモンバランスの影響で血栓症リスクが高まる - 1日の喫煙本数が15本以上の方
血管が収縮し、血栓症リスクが増加する - 妊娠中・授乳中の方
ホルモンバランスの変化に影響を与える可能性がある - BMI値が30以上の方
肥満とピルの併用は血栓症のリスクを高める - 前兆(目がチカチカする)を伴う片頭痛がある方
脳の血流に影響し、脳梗塞リスクが上がる可能性がある - 高血圧の方
血圧上昇により心血管系のリスクが高まる - 今後4週間以内に手術を受ける予定がある方
長時間の安静が必要な場合、血栓リスクが増加するため - 家族に血栓症や心血管障害の既往歴がある方
遺伝的に血栓ができやすい体質の可能性がある - 妊娠中に黄疸や持続的なかゆみを経験したことがある方、またはヘルペスと診断されたことがある方
ホルモンの影響を受けやすい体質の可能性がある - 過去にピルやホルモン薬でかゆみや蕁麻疹などのアレルギー反応が出たことがある方
アレルギー反応が再発するリスクがある
上記の条件に当てはまる方は、医師と相談の上、ほかの避妊方法や治療法を検討する必要があります。
また血栓症や心血管系のリスクがある方は、ミニピル(プロゲステロンのみのピル)を選択することで服用可能となる場合もあるため、一度相談してみましょう。
服用中やピルをやめたあとの影響
ピルを服用すると体にどのような変化があるのか、あるいは、やめたあとにどのような影響があるのか気になる方も多いでしょう。ホルモンバランスに作用する薬だからこそ、疑問を持つのは自然なことです。
ここでは、ピルの服用中・服用後に起こりやすい変化について詳しく解説します。
ピルを飲むと女性らしくなるのか
ピルを服用すると、PMSによるイライラや気分変動の改善、肌がきれいになる、生理周期が整うなど変化が起こるでしょう。
何を「女性らしい」と捉えるかによりますが、これらが「女性らしくなる」と言われる理由かもしれません。
ピルをやめたあとは眠気が出る?
ピルをやめると、落ち着いていたPMSの症状が戻り、眠気や倦怠感を感じる可能性があります。ピルをやめたことによるホルモンバランスの乱れが、眠気が出ると言われる原因の一つでしょう。
ピルをやめたあとは太る?痩せる?
2025年3月時点では、ピルをやめると太る、または痩せるといった明確な根拠はありません。ただし、やめたことによるホルモンバランスの乱れで食欲が増したり、逆にピルによって食欲亢進されていた場合に元に戻ったりする可能性があります。
やめたからといって必ず太る訳でもありませんし、一気に太る訳でもありません。あくまでもピルを服用する前の状態に戻るということです。
正しく知っていれば怖くない|ピルの副作用
ピルはホルモンバランスを調整する薬のため、副作用がみられることがあります。多くは一時的なもので、時間が経つと自然に落ち着くことがほとんどでしょう。
しかし血栓症などの重篤な副作用は早期発見が重要なため、リスクを正しく理解し、適切に対処できるよう備えておくことが大切です。
症状が続く場合やつらい場合は、ピルの種類を変更することで改善できる可能性もあるため、医師と相談しながら自分に合ったピルを選びましょう。
よくみられるピルの軽度な副作用
ピルの服用を開始すると、軽度の副作用が現れることがあります。
- 吐き気
- 胸の張り
- むくみ
- 頭痛
- 軽度の不正出血
- 気分の変化(イライラ・落ち込み)
これらの症状は、体がホルモンの変化に慣れる過程で起こることが多く、服用開始から1ヶ月以内に落ち着く場合がほとんどです。軽度の症状であれば、慣れるまで様子をみながら服用を続けることが推奨されています。
また、ピルの種類によって副作用の出やすさが異なるため、症状がつらい場合はホルモンの種類や配合量が異なるピルに変更するのも一つの方法です。医師と相談しながら、自分に合ったピルを見つけましょう。
エニピルでは、副作用対策のサポートとして「吐き気・痛み・むくみ対策セット」を提供しています。また服用後の相談も24時間いつでも可能なため、不安なことがあれば気軽に相談できます。
まれにみられるピルの副作用
ピルの副作用で最も注意すべきなのが、血栓症です。血栓症とは血液が固まりやすくなり、血管が詰まる病気です。
ごくまれに発生するものであり、めったにありません。しかし放置すると命に関わる可能性があるため、気になる症状がある場合はすぐに医療機関を受診する必要があります。
- 突然の激しい痛み(足・胸・頭など)
- 視界がぼやける、片目が見えにくい
- 言葉がうまく話せない、ろれつが回らない
- 片側の手足のしびれや脱力
- 息苦しさや動悸
血栓症のリスクは、ピルの種類や個人の体質によっても異なります。特に喫煙者や高血圧の人はリスクが高まるため注意が必要です。血栓症のリスクが低いと言われるピルもあるため、心配な方は医師と相談しましょう。
ピルに関するよくある質問
ピルに関するよくある質問にお答えします。
避妊に関する知識など重要なことばかりですので、正しい知識を身につけましょう。
ピルは何のために飲むのですか?
ピルは避妊だけでなく、生理痛の軽減やPMS(月経前症候群)の症状緩和、ホルモンバランスの調整などを目的として服用される薬です。
生理周期の安定や肌荒れやニキビの改善にも役立つため、幅広い女性が使用しています。
女子がピルを飲む理由は何ですか?
ピルを飲む理由は人それぞれ異なりますが、避妊や生理痛の軽減、PMSの緩和が多いと考えられます。
また子宮内膜症や月経困難症の治療として医師から処方されることもあります。自分の悩みや目的に合ったピルを選ぶことで、より快適な生活を送ることができるでしょう。
ピルを飲んでいたらゴムはしなくていいですか?
低用量ピルを正しく服用すれば高い避妊効果がありますが、100%の避妊を保証するものではありません。
またピルは性感染症を防ぐことはできないため、パートナーとの関係や健康管理を考えた上で、コンドームと併用することが推奨されます。
特にピルは飲み忘れると避妊効果が低下するため、ほかの避妊方法と併用することでより安心できるのではないでしょうか。
低用量ピルには避妊効果ない?
低用量ピルには避妊効果があります。毎日決まった時間に正しく服用すれば、99%以上の高い避妊効果が期待できます。
ただし飲み忘れた場合は、避妊効果が低下する可能性があるため注意が必要です。
一方で、超低用量ピルは避妊目的では使用できません。ピルの種類によって効果が異なることを理解して選びましょう。
もっとラクに過ごしたい方へ|ピルを選択肢に入れてみよう
避妊に失敗したかもしれない、生理痛がつらい、PMSで気分が落ち込む……女性にとって、妊娠や生理に関する悩みは尽きません。
ピルは単なる避妊薬ではなく、女性の健康をサポートするための薬として、多くの人に利用されています。ホルモンバランスを整えることで生理周期を安定させたり、生理前、生理中のツラい症状を軽減するなど、日常生活をより快適にする効果が期待できます。
ピルは原則として医師による処方が必要ですが、オンライン診療を利用すれば、スマホで簡単に診察・処方が可能です。忙しくてクリニックに行く時間がない方でも、自宅でいつでもピルを購入できます。
生理前後や生理中でも、自分らしくもっとラクに過ごせるよう、ピルに頼ってみませんか?
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