リベルサスの副作用は眠気と吐き気に特徴がある?発生の可能性と症状の種類について
メディカルダイエット薬として注目されているリベルサスやマンジャロは、痩せる薬として話題になっています。
しかし、副作用がきつくて途中でやめてしまう人も意外に多いのが現状です。
実際にどれくらいの人が副作用が発生するのか?どのような副作用が発生したら危険なのかを見ていきましょう。
リベルサスの副作用はどれくらいの可能性で発生する?
リベルサスを服用した2人に1人が、吐き気や下痢などの消化器系の副作用が発生しています。特に14mgの高用量投与時にあらわれる頻度が高いです。
そのため、リベルサス14mgを服用していた方の10人に1人は副作用に耐えられず服用を中断せざるを得ない状況となっているのです。
リベルサス7mgでは副作用の発現率は低下するものの、14mgに比べると体重減少効果も低下することが確認済みです。
ダイエットをしたい方の状態や目標に応じて、薬の効果と副作用のバランスを考慮した投与量の設定が重要となります。診察時に医師と相談しながら投与量を決めていくのがベストです。
リベルサスの副作用は酷いのかを症状と特徴から解説
リベルサスの副作用が酷いと感じる人とそうでない人とでは個人差があります。全く気にならない方もいますが、服用を諦めるほどの副作用があらわれる人がいるのも事実です。
リベルサスの添付文書には、以下の副作用が報告されています。
発生頻度が高いもの | 発生頻度が中程度のもの | 発生頻度が低いもの |
---|---|---|
・悪心 ・下痢 | ・嘔吐 ・食欲減退 ・腹痛 ・糖尿病性網膜症 | ・急性膵炎 ・浮遊性めまい ・味覚異常 |
胃腸症状の発生頻度は高いですが、膵炎になる可能性は高くありません。また発生する副作用のなかには、低血糖により発生する症状もあります。
そのため、低血糖症状は注意すべき副作用として指定されていますが発生頻度は不明です。
リベルサスの副作用があらわれたときにどのくらい症状が続くのかなどを理解しておくと、医師へ相談する際のハードルも下がるでしょう。
吐き気や頭痛は様子を見ても大丈夫ですが、腹痛と背中の痛みがある場合は病院を受診してくださいとご案内されます。
副作用の重症度の1つの目安として考えてみてください。
食欲が減るのはいつからなのか
リベルサスによる食欲抑制効果は服用開始後1~2週間程度から実感し始めますが、当然個人差があり数日後から食欲が抑制される方もいます。
満腹中枢を刺激することで食欲を抑制し、投与量を増やすにつれて効果をより強く感じられるようになるのです。
リベルサス3mgを4週間続けた後に7mgに増量する流れが基本ですが、3mgを数週間続けても食欲が抑えられない場合は早めに7mgに移行するケースもあります。
DMMオンラインクリニックではリベルサス3mgを10日間服用し、気になる副作用がなければ増量するプランもあるため、早めに食欲抑制効果を実感したい人におすすめです。
吐き気はいつまでなのか
リベルサスは服用を開始してから数日で発現することが多いですが、吐き気が軽減または消えるまで数日~数週間かかります。
低用量である3mgのときに吐き気がなくても、7mgに増量したタイミングで吐き気がいきなりあらわれる方も少なくありません。
吐き気がだらだらと数か月続くことはあまりないケースであるため、症状が治まらない場合は医師に相談してみましょう。
眠気は個人差が大きい
リベルサスを服用したあとに起こる眠気の原因は、低血糖症状が起こったことによります。
食欲が抑えられたことで食事量が減少し、一時的なエネルギー不足が起きたり体内の血糖値が大きく変動していることが考えられています。
投与開始初期や増量時期は特に眠気が発現しやすく、体が薬に慣れてくるにつれて改善することが多いです。
日中の眠気が気になる場合はブドウ糖を摂取すると眠気が改善するケースもあるため、試してみましょう。
膵臓に負担がかかるのか
膵臓に働きかける薬なので負担がかかります。
リベルサスは膵臓に作用して、インスリン分泌を促進する作用があります。臨床試験では、急性膵炎の発症リスクが0.1%であることが報告されています。
過去に膵炎の既往がある方や、よく飲酒をされる方は注意が必要です。定期的な血液検査でアミラーゼやリパーゼの値をチェックすることで、膵臓の変化を早期に把握できます。
おなかの上部の痛みが強く、同時に吐き気を催す場合はすぐに医師に相談しましょう。
うつ病になることはあるの?
リベルサスとうつ病の直接的な因果関係は明確には確立されていませんが、糖尿病患者の13%は不安障害、11%はうつ病と診断され、5.7%は抗うつ薬を服用しているとの報告もあります。
糖尿病の薬を飲んでうつ病になりたくはないですよね。ですが糖尿病患者でうつ病を患ってしまった人には予測できる原因があります。
うつ病を発症すると食事量の急激な減少によるストレスや、ホルモンバランスの変化が影響して自律神経が乱れてしまいます。過去にうつ病と診断されたことがある方は服用に注意が必要です。
ダイエット目的だとしても、うつ病だと診断されたことがある方は問診の際に医師にしっかり伝えましょう。
味覚障害の頻度も高め
リベルサスによる味覚障害は、一般的には発生頻度が低いとされていますが、実際に服用した方の多くは味覚障害を経験しています。
味を感じにくくなる、味が変化して感じる、口の中に金属的な味がするなどが主な症状として挙げられており、並行して食欲がなくなります。
服用開始から徐々に症状があらわれて、服用中は症状が続く方も多いです。
味覚障害が起こっても食欲が治まらずに思わず食べてしまうという方もいますが、食べ物がおいしくないと感じてダイエットに効果をもたらすこともあります。
リベルサスの危険性について
リベルサスはダイエット専用の薬ではなく糖尿病の治療薬であるため、健康な人が服用したときのデメリットもあります。
また糖尿病患者であってもそうでなくても、やってはいけないことがあるため、きちんと理解しましょう。
特に二度寝は多くの人がやりがちなので注意が必要です。
服用後の飲酒はNG
アルコールはリベルサスの作用と相まって、低血糖のリスクを上昇させる可能性があります。また膵臓への負担を増加させることから、急性膵炎発症のリスクを高める恐れがあります。
リベルサスには消化器系の副作用が増強される可能性があり、吐き気や胃部不快感が悪化する可能性も否定できません。薬を服用する日の飲酒は控えましょう。
服用後に二度寝は避ける
リベルサス服用後の二度寝は、低血糖症状が起きたときに素早く対応ができないことから避けることが推奨されています。
服用後は血糖値が変動するだけでなく腹痛や嘔吐などの副作用が起こる可能性があります。二度寝をしてしまうと体調の変化を見逃してしまうかもしれません。
服用後は少なくとも2時間程度は覚醒していることが望ましく、体調の変化をしっかり確認することが必要です。
ヨーロッパで死亡例の報告はあり
2024年11月に、ダイエット目的でGLP-1受容体作動薬を服用していたスコットランドに住む女性が死亡したという事例が報告されています。
リベルサスによる死亡例ではありませんが、同じタイプの糖尿病治療薬であるため「リベルサスじゃないから大丈夫だろう」と思うことはおすすめできません。
服用する際は自身にも多少のリスクがあることを理解して服用する必要があります。
とはいえ、既往症や併用薬の影響、不適切な使用方法など、複数の要因が重なった結果で起こった例だとされています。
用法用量を守って服用すれば、有害事象のリスクは低いため、過剰に心配しなくて良いでしょう。
すでに糖尿病治療薬を服用中なら医師に報告の必要あり
複数の糖尿病治療薬と一緒に飲むことで、低血糖が発生するリスクが高まる可能性があります。特にインスリン製剤またはスルホニルウレア剤と一緒にリベルサスを飲む際は注意が必要です。
糖尿病治療中で、薬を飲んでいることで安定した血糖コントロールができていたのに、リベルサスを一緒に飲んで重い低血糖症状があらわれてしまったらさらに健康を損ねてしまうかもしれません。
問診の際に、必ず医師に報告するようにしましょう。
リベルサスの実際の効果
副作用や危険性について紹介しましたが、リベルサスは正しく飲めばダイエットに非常に効果的な薬です。
- 満腹感が持続して食欲を抑えてくれる
- 早ければ1か月で効果を実感
- 脂肪を分解する
- 生理前の食欲が抑えられる
リベルサスに体重を減らす効果があるのは、薬の効き方が関係しているためです。
また効果を実感できるのも服用してから長くかからないため、長期間に渡って飲まなければいけないというプレッシャーもありません。
満腹感が持続して食欲を抑えてくれる
リベルサスは胃の運動を緩やかにし、食事の消化時間を延長させることで満腹感を引き起こします。少量の食事でも満足感が得られるため、自然に食事量を減らすことが可能です。
また満腹中枢に作用することで、食欲を抑制する効果もあります。
早ければ1か月で効果を実感
リベルサスの減量効果は、多くの方が投与開始から2~3ヶ月程度で実感し始めることができます。もちろん個人差があるため、早ければ1か月で効果を実感できる方もいるのです。
1ヶ月では見た目の変化はみられないため「痩せてきた!」と思えるタイミングがないかもしれません。しかし3か月経つと見た目に変化があらわれ、効果を実感できたと感じる人が多いのです。
3か月の服用で、平均して2.7Kg減量できたという報告があります。
脂肪を分解する
リベルサスには、脂肪を分解するだけでなく代謝を促進する効果もあるため、効果的に減量することが可能です。
しかしリベルサスを服用してすぐに脂肪分解の効果があらわれるというわけではありません。服用を開始してから継続的に服用することによって徐々に効果が現れてきます。
軽い運動をするだけでも、より効果的な脂肪分解が期待できるためおすすめです。
生理前の食欲が抑えられる
生理前は、ホルモンバランスの変化により食欲が増進しやすい時期であり、どうしても食欲を止められないという女性もいます。
リベルサスのGLP-1作用により、生理前特有の過度な食欲も抑制することが可能です。特に甘いものやカロリーの高い食品への欲求を抑える効果が期待できます。
個人差が大きいため、服用している女性のなかには「生理前の食欲が全く抑えられない」という方もいます。
月経周期による変化であるため、抑えられないのは仕方ないですが、体重変化に大きな影響がある場合は必要に応じて医師に相談し、投与量の調整を検討するのも良いでしょう。
リベルサスの正しい飲み方
リベルサスは、正しく飲めば重篤な副作用が起こる可能性は低く、効果的に作用を発揮します。
- 服用は空腹時、出来れば朝食は食べずに
- 服用後に二度寝は避ける
- 薬を取り出すのは服用直前
薬の飲み方や特徴を理解して、副作用を起こさずに安心してダイエットしましょう。
服用は空腹時で出来れば朝食は食べずに
リベルサスは空腹時に服用することで薬剤の吸収が安定し、より確実な効果を発揮します。朝一番などの空腹時に服用し、その後30分は飲食を控えることが望ましいです。
体内にリベルサスが十分に吸収されるためには、胃のなかが空っぽである必要があります。胃のなかに薬以外のものが留まっていると吸収率が悪くなり薬の効果が発揮されません。
服用してからの30分はそれぞれの生活パターンに合った過ごし方を見つける必要があります。
散歩や体操、掃除や洗濯など、自分に合った方法で過ごしましょう。
薬を取り出すのは服用直前
リベルサスは温度や湿度の影響を受けやすい薬剤であるため、服用直前まで包装から取り出さないことが重要です。
- 包装から取り出した後は速やかに服用し、室温での放置は避ける。
- 1週間分をまとめて取り出すことは避け、必ず服用直前に1回分だけを取り出す。
- 未使用の薬剤は、直射日光を避け、涼しく乾燥した場所で保管する。夏場は温度管理に注意。
薬をより効果的に服用するためにも保管などには注意しましょう。
リベルサスは容量別で副作用が発生するかどうかの違い
リベルサスは容量が増えるほど副作用の発生頻度が高くなります。
スタート容量の3mgで気持ち悪さや下痢などの消化器症状があらわれ、体が薬に慣れるとおさまりますが、容量が増えたタイミングで再度あらわれるケースが多いです。
副作用がひどく、服用の継続が難しいと判断されて中断するのも高容量である14mgが一番多いと言われています。
リベルサスからマンジャロに変更して副作用を小さくすることも
リベルサスからマンジャロへの切り替えにより、副作用を軽減させながらダイエットを進めるのもひとつの方法です。
マンジャロはリベルサスとは薬の効き方が異なり、一部の方ではリベルサスよりも吐き気や味覚障害などの副作用が軽減されると言われています。
薬を変更する際には、薬の特性や服用する方の状態を考慮する必要があります。薬の切り替え時期や方法についても、かかりつけの医師と話し合って決めましょう。
よくある質問
リベルサスの副作用についての疑問をまとめました。
リベルサスで痩せないのはなぜですか?
リベルサスで痩せない理由は複数の原因が考えられます。
- 食習慣や運動習慣の改善が不十分
- 服用量や服用タイミングが間違っている
- 遺伝的や体質によるもの
- ストレスや睡眠不足などによるもの
- 他の疾患や服用中の薬によるもの
薬にも化粧品にも、その人に「合っているかどうか」はそれぞれ異なります。リベルサスが服用する人の体に合っていない場合はあまり効果が見られません。
しかし服用方法が間違っており、生活習慣の改善をしていないのであれば、きちんとした効果があらわれないのは当然です。
再度リベルサスが自分に合っているのか、服用方法は間違っていないのかなど確認してみましょう。
リベルサスを飲んではいけない人はいますか?
リベルサスの服用が禁忌とされているのは以下の症状を持っている方です。
- 糖尿病性ケトアシドーシス
- 糖尿病性昏睡または前昏睡
糖尿病ケトアシドーシスとは、体の中でインスリンが足りなくなり血糖値が異常に高くなった状態を指します。糖尿病性昏睡は血糖値が異常に高くなり、意識がもうろうとする危険な状態です。
ほかにもリベルサスを1型糖尿病の治療目的として服用してはいけないとされています。
メディカルダイエットでリベルサスを服用する際は、上記2点に加えて注意すべき方もいます。
- 甲状腺疾患や膵炎になったことがある方
- うつ病になったことがある方
- 妊娠中・授乳中の方
- 重度の胃腸障害(胃摘出手術を受けるなど)の方
服用するのに支障があるケースでは、問診の際にリベルサスの服用をしないよう注意があるかもしれません。当てはまる方は必ず医師に伝えましょう。
副作用が強い場合は自分の判断でリベルサスはやめて良いの?
副作用が強く出現した場合、いきなり自己判断で服用を中止するのではなく、まずは処方医に相談してください。
突然の服用中止は、食事管理で調整していた体が薬のない状態になることで空腹感を感じ、リバウンドにつながる可能性があります。中止したいと思ったときは必ず医師に相談しましょう。
吐き気や頭痛であれば様子を見て、腹痛や背中の痛みがある場合はすぐに医師に相談することをおすすめします。
副作用がつらい場合は医師に相談して対処しましょう
リベルサスの副作用であらわれやすいのは気持ち悪さや下痢の症状です。ほかにも嘔吐や食欲減退、腹痛などの消化器症状がメインとしてあらわれます。
下痢や嘔吐などの症状は薬を服用して数週間経てばおさまると言われていますが、容量を増やしたタイミングで再度あらわれる可能性も高いです。
味覚障害や低血糖による眠気なども発生頻度が低いとデータにはありますが、よくあらわれる症状であるため服用中は注意しましょう。
また薬を服用中は食事制限やストレスが原因でうつ病になりやすい傾向があります。うつ病になったことがある方やうつの治療中は服用中の気分の沈みに気をつけてください。
副作用は必ずあらわれるわけではありませんが、メディカルダイエットでリベルサスを服用する際に副作用で悩む女性が多いのは事実です。
つらい場合は薬を変更することもできるため、無理のない範囲で医師に相談してダイエットを進めていきましょう。
コメント