性感染症検査

性感染症・性病

性感染症とは？

性感染症とは、性交およびそれに準ずる行為（口腔性交など）によって感染する病気のことをいいます。

性感染症として特に、クラミジア（腟、咽頭）、淋病（腟、咽頭）、マイコプラズマ（腟、咽頭）、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、梅毒、トリコモナス、HIV、B型・C型肝炎などが知られています。また子宮頸がんを原因の一つでもあるHPV(ヒトパピローマウイルス)も性行為によって感染します。

ほとんどの性感染症は治療可能な病気ですのでご相談ください。早期に発見、治療することで感染拡大を防ぐことにもなります。

クラミジアとは

クラミジア感染症は性病の中では世界的にも淋病と並んで最も多い病気の一つです。感染経路は腟性交、肛門性交とオーラルセックスによる口から性器、性器から口への感染です。感染機会から症状がでるまでの潜伏期間は1～3週間程度ですが、症状がほとんどないことも多く、気がつきにくいことが特徴です。女性のクラミジア感染症は子宮や卵管に炎症を起こし不妊症の原因になることもありますので注意が必要です。

淋病とは

淋病はクラミジア感染症と並んで最も多い病気の一つです。1回の性行為で感染率は30％〜40％と高く、感染経路は腟性交、肛門性交とオーラルセックスです。淋菌自体は弱い菌なので、患者の粘膜から離れると数時間で感染性を失いますので、性交や性交類似行為以外によって感染するのはまれであると言われています。

マイコプラズマとは

マイコプラズマといえば、肺炎をイメージされる方がほとんどかもしれませんが、性感染症のマイコプラズマは肺炎のマイコプラズマとは別の菌で、誰もが感染する可能性のある性感染症です。マイコプラズマに感染すると、デリケートゾーンのかゆみや痛み、のどの違和感など、クラミジアや淋病に似た症状が現れます。症状の強さはクラミジアや淋病と同程度か軽度ですが、無症状で保菌していることもあります。

梅毒とは

梅毒は主として粘膜の接触を伴う性行為により感染する性感染症の代表的な疾患です。Treponema palidumという螺旋状の病原体であり、皮膚や粘膜の小さな傷からが侵入することによって感染し、やがて血行性に全身に散布されて、さまざまな症状を引き起こす全身性の慢性感染症です。

HIV感染症とは

HIV感染症とは、ヒト免疫不全ウイルスが体内の免疫細胞を壊し、菌やウィルス、真菌などに対する抵抗力が下がっていく病気です。免疫力が下がると、通常かからないような病気にかかり、それがきっかけで死に至ります。この状態をエイズ（後天性免疫不全症候群）と言います。

B型肝炎とは

B型肝炎（HBV感染症）はウイルス性肝炎で、症状は大きく「急性肝炎」と「慢性肝炎」の２つに分かれます。急性の場合、軽い症状で治まることが多いのですが、肝炎が急激に進行し肝臓が機能しなくなる「劇症肝炎（急性肝不全）」になる危険性もあります。慢性肝炎の場合、目立った自覚症状がないため発症に気付かず、肝硬変や肝臓がんに進行する恐れがあります。

C型肝炎とは

C型肝炎（HCV感染症）はウィルス性肝炎です。B型肝炎と比べると、血液を介して感染する点は同じですが、B型は「急性肝炎」を発症することが多いのに対し、C型では「慢性肝炎」がほとんどで、急性肝炎になることは稀だといわれています。